最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 二宮瑞希の白糸台生活 2年目春⑯

試合は進んで5回表。清澄の攻撃ですが……。

 

(この回は宮永さんからですか……)

 

前の打席では見逃し三振でしたが、この打席でどう転ぶか見物ですね。斎藤さんの強打者センサーが発動するのかどうかも気になります。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

初球は見逃し。コースも良いところに散っているので、迂闊には手出しが出来ません。

 

 

ズバンッ!!

 

 

『ストライク!』

 

2球目も見逃しですか……。宮永さんの打率傾向等を考えるに、この打席では仕掛けてきそうなものですが、手を出す気配がありませんね。

 

(追い込んだ……。1球外して、様子を見よう)

 

(……わかった)

 

ツーナッシングからの3球目……。

 

「!?」

 

(ど真ん中!?さっきまで斎藤さんは普通に投げてたのに!?)

 

なんとど真ん中へと失投です。単なる偶然で片付いたら良いのですが、投げてるのは斎藤さん、そして打者は宮永さんですからね。これが偶然じゃないと確信に至るのに、かなりの時間を有するでしょう。

 

 

カキーン!!

 

 

そして宮永さんは失投を逃さず、その打球は綺麗なライナーを描いてフェンスを越えていきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『アウト!チェンジ!!』

 

この回は宮永さんに加えて、鏑木さんと刀条さんにもホームランを打たれて3点取られました。後の打者は凡退していますので、一発病を除けば斎藤さんが不調……という事はないでしょう。

 

「斎藤さん。さっきの3番打者に対してだけど……」

 

渡邉さんからしたら、前の打席で抑えられていた宮永さんに対して疑問を持っていると思います。この場で理由を確信しているのは、私を含めた斎藤さんと宮永さんを知っている人達だけですね。

 

「……わからない」

 

「えっ……?」

 

「わからない。前の打席では何も感じなかったのに、急にヤバくなった……。でもヤバいってわからなかった……」

 

宮永咲という選手の規格外さが伺えますね。斎藤さんのセンサーが反応し切れないとは……。

 

「……どう思う二宮?」

 

「斎藤さんが基準とする強打者に捉えるのは早計だった……という事でしょうね。強打者の大半は斎藤さんのセンサーに反応する選手になると思いますが、一部の例外も極少数ながらにも存在する……というのが証明された1打席でした」

 

「今後斎藤は宮永にどう投げてくる……?」

 

「練習試合は延長がないので、宮永さんにはあと1度回ってくるかどうかでしょう。現状は特に気にする必要もありません」

 

宮永さんは今年3年生で、斎藤さんは1年生。こういう機会でなければ勝負の機会も多分ないでしょうね。もしも全国で清澄と当たった時は新井さんか香菜さんが投げる事になるでしょうから……。

 

「………っ!」

 

(しかし斎藤さんをこのままにしておくのは不味い……というのも事実ですね)

 

荒療治プランを新井さん達に相談しながら練っておきましょう。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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