最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 二宮瑞希の白糸台生活 2年目地獄の合宿⑫

二宮瑞希です。昼休憩が終わり、黒獅子重工の3軍と試合をする訳なのですが……。

 

「えっと、誰か投げたい人いる?」

 

『…………』

 

先発投手を誰にするか問題で全員が無言です。

 

(まぁ気持ちは大いにわかりますけどね。本人の投手データはもちろんの事、合宿の成果がどこまで出ているかというのも知られてしまいます。それも全国トップクラスの強敵に……)

 

この混合チームを仕切っている朱里さんも同じ気持ちであるだけに、戸惑っています。ここは助け船を出しましょうか……。

 

「黒獅子重工の采配次第にはなりますが、黛さんが先発を務める可能性がそこそこ高いですね」

 

「黛さんか……。洛山の中では少数……というか唯一と言っても良いくらいの技巧派投手なんだよね。球種の大小はあれど、決め球レベルの球がない……。そこがむしろ厄介になる」

 

強いて言うなら、カーブはかなりの精度を持っていると思います。

 

「加えて持久力もありますので、投手戦にも強いです。それに合わせてもう1度確認します。こちらの先発は誰にしましょうか?」

 

『…………』

 

再び無言ですね。このままでは先に進めません。

 

「……はぁ。誰も投げないのなら、私が投げるわ」

 

「由紀ちゃん……」

 

この状況を打破するべく発言したのは夢城さんです。

 

(夢城由紀……。天王寺さんのお付きであり、天王寺さんと一緒に様々な地を渡り歩いています。双子の姉妹である夢城亜紀と一緒に天王寺さんを支えている印象がありますが……)

 

「大方自身の実力をここにいる敵同士になる予定の連中に晒す訳にはいかない……とか思っているのでしょう?私ならチームでも良くて3番手……。私程度の球種がバレたところで、遠前野球部にとって痛手にはならないわ」

 

「由紀……ごめんなさい。本来なら私達本来の投手陣が率先して投げなければならなかったのに……」

 

「別に……天王寺先輩ならきっとそうすると思ったからよ」

 

実際のところは天王寺さんと同様に、正体を明かさずに立ち回っている節があります。この試合で少しは彼女がわかるのでしょうか?

 

(夢城姉妹の裏向きの理由まで探れると良いのですが……)

 

私の目的を邪魔立てするのなら、敵対する事になります。そうなるのかどうか見極めましょう。

 

 

1番 セカンド 日葵さん

 

2番 ショート 陽奈さん

 

3番 ファースト バンガードさん

 

4番 レフト 上杉さん

 

5番 サード 雷轟さん

 

6番 ライト 三森朝海さん

 

7番 キャッチャー 山崎さん

 

8番 ピッチャー 夢城さん

 

9番 センター 三森夜子さん

 

 

とりあえずオーダーはこれで行きます。

 

「間もなくプレイボールだ。それぞれの守備練習でもして慣らしておけ!」

 

『はいっ!』

 

気になる部分は多々ありますが、私は見る事に集中しましょう。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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