最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 二宮瑞希の白糸台生活 2年目地獄の合宿⑭

1回裏。ノーアウトから先頭打者の日葵さんが出塁しました。続く打者は陽奈さんなので、この局面は『今の白糸台の野球』をしましょうか。

 

(……という事で、仕掛けてください)

 

(OK!)

 

ちなみにこの試合でのサインの有無は問われないとの事なので、基本的なサイン出しは私がやります。例外が出た場合は朱里さんにお願いしています。

 

そして仕掛けるのは初球。黛さんが振りかぶった瞬間……。

 

「走った!」

 

日葵さんがスタートを切ります。タイミングも悪くありません。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ボール!』

 

「よいしょ~!」

 

高校生女子の捕手の中で非道さんはかなりの強肩です。並のランナーなら刺される事でしょう。しかし……。

 

『セーフ!』

 

(生憎日葵さんはこの合宿を通じて並ではなくなります。今日の時点ではかなりギリギリのセーフが、合宿が終わる頃には余裕を持つ事も出来るでしょう)

 

合宿前の日葵さんならもしかしたら刺される可能性の方が高かったでしょうが、それでもこの局面なら仕掛けますね。何故ならそれが佐倉日葵なのだから……。

 

(おおっ?なんかいつもより身体が軽い感じがするなぁ……。これが地獄の合宿の成果ってやつ?しかも今は途中段階だから……合宿終了時にどれだけ気持ち良く走れるか、楽しみになってきたよ~!)

 

(日葵……また足が速くなってるわね。それならいつも通りの作戦でホームに還せそうだわ)

 

陽奈さんも日葵さんの走力を見て、改めて作戦を実行に移せそうだと安堵していますね。まぁ色々と気持ちはわかります。 

 

「それにしても彼女、かなり足が速かったわね……」

 

「本来の日葵さんより更に足が速くなっています。これが合宿の成果でしょうね」

 

まぁまだ成果が出るには早過ぎる気もしますが……。 

 

「あの走力は去年の県大会時点での私達3姉妹と同等かも知れないわね」

 

「あれ?それなら私達だって合宿乗り越え成果でもっと足が速くなっているのでは?」

 

「夕香姉さん。私達が練習に合流したのは今日からだから、まだ成果と呼べるものはない筈……」

 

まぁプラシーボ効果でしょう。そういうのも大切ですよ。

 

 

コンッ。

 

 

それはさておき、ここは無難にバントエンドランです。力なくファーストへと転がり、上手くいけば陽奈さんも一塁に辿り着ける一手なのですが……。

 

「1つ~!」

 

「は、はい!」

 

相手は冷静というか、確実に1つのアウトを取ろうという判断ですね。

 

「加速っ!!」

 

(しかしそれはそれとして、先制点は頂きますよ?)

 

この動きは読まれていたとしても、簡単には阻止出来ない……という強みがあります。相手の動きによっては更なるチャンスになりますからね。

 

『アウト!』

 

一塁はアウトですが……。

 

「先制点GET~♪」

 

無事に先制点は頂きました。この1点が大きなものになるかどうか……。見物ですね。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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