最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

337 / 1797
番外編 二宮瑞希の白糸台生活 2年目地獄の合宿34

イニングは進んで6回表。両チーム打ち合いを続け、現状は6対8で私達が負けています。

 

「さぁ反撃だ~!」

 

「なんとしても同点に追い付くわよ!」

 

『おおっ!』

 

この混合チームのムードメーカーである武田さんとウィラードさんによって士気が上がります。良い事ですね。

 

「なんか重りまみれになったね。お互いに……」

 

「そうだね……」

 

あれから4点追加で取られており、4点分の重りは初回に好走塁を見せた日葵さんの足に1点分、あとはバンガードさん、上杉さん、雷轟さんの腕に1点分ずつ追加されました。スラッガーの3人の腕が封鎖されたのは、少し厳しいですね……。

 

ちなみに相手チームの重りは全て外野の腕と足に装着させています。長打になった時のリターンが大きいと判断しましたが、果たして上手くいくでしょうか……?

 

「あれ?向こう……選手の交代をするみたいだよ?」

 

「黛さんを交代させるのかしら……?」

 

相手は選手交代のようですが、少なくとも黛さんではなさそうですね。

 

 

ズズズズ……!

 

 

『!?』

 

(この圧は……!)

 

交代したのはショートとセンター。この2ポジションに入った2人の女性から威圧感のようなものを感じます。

 

(まさかあの2人が入ってくるとは……。何があるかわからないものですね)

 

3年程前に、ある事件について調べているところに協力してくれたお二方です。確か名前は……。

 

(大宮鈴音さんと響未来さん……。黒獅子重工の関係者だったのですね)

 

「本当にあの2人も出るんだ……」

 

海辺で練習していた5人は大宮さんと響さんとの面識があるみたいですね。私の時のように、『突如現れた』のでしょうか……?

 

「でも内1人は腕と足に重りを付けてるよ!」

 

「社長が封鎖された箇所は交代先の選手にも引き継ぐって言ってたから、あの人は腕と足に重りを付けているんだね……」

 

「どんな選手だろうと、私達は逆転するだけよ」

 

「……そうね。由紀ちゃんの言う通り、私達は逆転するだけ。頑張って行きましょう」

 

 

カンッ!

 

 

この回は9番の川原さんからですが、初球から上手く打ちました。

 

「初球から打っていった!」

 

「あのセンターの人は深めに守ってるから、ヒットは確実だよ!」

 

誰かが言った通り、センターを守っている大宮さんはフェンスギリギリまで下がっています。重りが着いているのも相まって、ここはほぼ確実にヒットになります。ヒットになる筈なのですが……。

 

(どうも不安が拭えませんね。この嫌な予感も決して気のせいではないでしょう)

 

「光先輩は長打力もあるから、あのセンターの人もそこを警戒して守ってたのかもね」

 

(本当にそうだろうか?もしもあのセンターの人がそんなあからさまな守備位置をしてるとは思えない)

 

朱里さんも不安そうにしています。大宮さんの異質さに気が付いていると思います。

 

 

ズザザッ!バシッ!

 

 

「よっ……と」

 

予感は的中し、大宮さんはスライディングして打球を捕りました。

 

『アウト!』

 

「う、嘘……。フェンスギリギリの位置から、センター前の打球を捕るなんて……」

 

かなり守備範囲が広いですね。これで重りが着いているのだから、恐ろしいものです。

 

「私達3姉妹並か、それ以上の守備範囲……」

 

「それだけではなく、彼女には腕と足に重りが装着されています。にも関わらず悠々とスライディングキャッチを決めていました」

 

恐らくショートに入った響さんも同等かそれ以上の守備範囲を持ち合わせているでしょうね。これは追加点を望むのがかなり難しくなってしまいました……。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

  • 見たい
  • 見たくない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。