二宮瑞希です。渡邉さんと共に埼玉へと訪れました。
いずみさんと和奈さんと合流した後、新越谷の試合と私が気になる高校の試合をどのように分けて観戦に行こうかと考えている最中に……。
「それなら私にお任せっ!!」
背後から聞き覚えのある声が聞こえました。
「は、はづきちゃん……?」
「はづきじゃん。そっちも観戦に?」
「そうそう!朱里せんぱいがいる新越谷の観戦にこうして赴いた訳だよ!」
とりあえず若干蚊帳の外になろうとしている渡邉さんにはづきさんを紹介して、話を戻します。
「それで詩織ちゃん……だったっけ?そっちさえ良かったら、私と一緒に新越谷の試合の観戦に行こうよ!」
「えっ?あ、私は橘さんが良いのなら……」
「決まりだね!」
どうやら詩織さんとはづきさんで新越谷の試合を観戦する事に決まったようです。はづきさんのお陰でトントン拍子で事が進みましたね。
「……じゃあアタシ達はもう1つの球場で瑞希の気になるチームの試合観戦だね☆」
「瑞希ちゃんが気にしてる高校……ってどんなチーム?」
「埼玉県大会のトーナメントでは新越谷とは反対の山ですね。対戦相手は美園学院になります」
美園学院は三森3姉妹の機動力を中心に成り立っているチームで、エースの園川さんもその機動力を頼りにしています。
「美園学院の対戦相手……ってこの親切高校?」
「聞いた事がないねぇ……」
「15年程前は全国春夏連覇も果たした強豪校でしたが、今では名前も聞きませんね」
(なんで瑞希は15年前もの情報を知ってて当然みたいな喋り方するかな……)
なにやらいずみさんから失礼な視線を感じますね。
「そ、それよりもそろそろ試合始まっちゃうよ……?」
「そうだったそうだった。それじゃ、アタシ達はそろそろ行くねー!」
気が付けばあと十数分で試合開始の時間まで迫っていました。幸い2つの球場はそこまで離れていませんので、走れば全然間に合うでしょう。
「渡邉さん。はづきさんのお守りをお願いしますね?」
「は、はい……」
「あれ?普通逆だよね?詩織ちゃんは1年生で、私は2年生だよ?」
はづきさんが抗議していますが、普段の言動を省みると妥当な判断です。興奮するはづきさんを制止している渡邉さんの姿が容易に想像出来ます。
「急ごっか!」
「う、うん!」
「今からならギリギリ間に合うでしょう」
反対側の球場まで私達3人は走ります。
(親切高校のマネージャーは大宮さんと響さんのは知り合いが務めている……とあの2人から訊きましたね)
なんでも相当な手腕を持っているとか。どこまで総合力の高いチームなのか、楽しみですね。
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
-
見たい
-
見たくない