最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 二宮瑞希の白糸台生活 2年目夏の都大会⑥

皆さんこんにちは。渡邉詩織です。

 

試合は大詰め。7回表まできています。先頭打者が凡退し、雷轟さんの3打席目……。

 

「ここまで新越谷が出した安打は雷轟さんのだけですね」

 

「新越谷も対応は良いんだけど、それ以上に松岡さんの修正力が高かった……。その一言に尽きるね」

 

実際橘先輩の言うように、松岡さんは打たれれば、打たれる程に欠点を治しつつある。そして川原さんのフォームをコピーするその手腕……。

 

(あれ?そう考えると、新越谷は投手交代をするべきじゃなかったんじゃ……?)

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

「嘘でしょ……!ここにきてジャイロボール!?」

 

「フォームも少し藤原さんのものに寄せていましたね。多分ジャイロボールの練習も今までにもしてたんだと思いますが……」

 

そうじゃなかったら、あそこまでのキレをいきなり出せたって事になる。もしもそうなら……。松岡さんは超が付く程の天才投手だよ。

 

 

カキーン!!

 

 

『ファール!』

 

「雷轟さんの対応も早いですね」

 

「まぁジャイロボールそのものはチームメイトの藤原さんや、白糸台の新井さんの球を見てきているから、対応は難しくないかもね」

 

カウントはツーナッシング。松岡さんはこの1球で決めてくるだろう。

 

 

カキーン!!

 

 

しかし、雷轟さんが渾身の1球を捉えて、そのもの打球は電光掲示板に直撃した。

 

「……決まりましたね」

 

「そうだね。試合を決定付けるホームランだよ」

 

それに加えて、松岡さん以外は藤原さんの球を1打席では打てないと思う。そういった意味でも、この1点は大きかった……。

 

『ゲームセット!!』

 

試合は2対0のまま、新越谷は勝利した。

 

「終わった~!データも取れたし、瑞希ちゃん達と合流しよっか!」

 

「そうですね。向こうもそろそろ試合が終わっている頃でしょう」

 

(しかし雷轟さんがいなかったら、この試合はどうなっていたんだろう……)

 

そんな疑問を胸に、私達は球場を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二宮瑞希です。

 

『ゲームセット!!』

 

美園学院と親切高校の試合が終了しました。

 

「か、完封しちゃったよ……」

 

「羽矢さんの投げる球エグいね~。正直1、2打席じゃ打つのは厳しいよ」

 

「シンカー、シュート、そして決め球のカーブ……。それぞれの練度も上がっていますね。特に三森3姉妹を全員三振に抑えたのが大きかったと思います」

 

三森3姉妹ならバットに当てれば、内野安打が狙え、更には得点も難しくなかったでしょう。

 

「羽矢さんの奪三振数が脅威の16……。アウトのほとんどが三振じゃん」

 

「新越谷が親切高校と当たるとしたら、決勝戦だけど……」

 

「まぁ新越谷は新越谷で上手く対策するでしょう」

 

とりあえず朱里さんにメールで結果報告だけでもしておきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『第2球場の試合結果、4対0で親切高校が美園学院に勝利しました』

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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