最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 二宮瑞希の白糸台生活 2年目夏の都大会⑦

二宮瑞希です。朱里さんにメールを送った事で、今頃新越谷は大騒ぎになっていそうですね。

 

「反対側の山でとんでもない番狂わせが起こってる……。あの美学が負けたの!?」

 

「完封されましたね。美園学院に勝った相手……親切高校は一ノ瀬さんがエースをしていました」

 

「変化球の質なら朱里せんぱい以上とも言われた、あの陰気そうな先輩ですか……」

 

「コラコラ。口が悪いよはづき?」

 

まぁ一ノ瀬さんに対する第1印象は皆口を揃えて『陰気』だの、『ネガティブ』だの、『辛気臭い』だの……。ほぼ同じ意味ですねこれ等は。

 

「それはともかく、シニア時代で見た羽矢さんの球はもうないと思って良いかもねー。シンカー、シュート、カーブがそれぞれノビ、キレ、変化量が大きく成長してたし……」

 

「初見で打つのは難しいかも……」

 

「データでは計れない球種を投げる一ノ瀬さんはかなり厄介な投手でしょう」

 

「瑞希ちゃんがそこまで言う投手は最早高校生のレベルを遥かに越えている気がするんだけど……」

 

はづきさんの発言は大袈裟なものだと捉えますよ?

 

(しかし初見で攻略するのは厳しくなるのは確かでしょう。最悪のケースを考えると、私達も決して他人事ではありませんね……)

 

白糸台に帰ってやる事が増えましたね……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3人と別れて、渡邉さんと電車で白糸台に帰っています。

 

「今日はどうでしたか?」

 

「新越谷の試合を直に観戦をして、見聞が広がった気がします。今までは過去の試合の統計を取っていただけですので……」

 

(1番見たかったヨミ先輩のピッチングが見られなかった事が心残りかな。色々な意味で……)

 

「中学の先輩だった武田さんとは何か話でもしましたか?」

 

「……いえ。話はしませんでした。ヨミ先輩がもしも投げていたら思わず声を掛けに行っていたかも知れませんけど」

 

(でもきっと投げていたとしても、声は掛けられなかっただろうな……)

 

積もる話でもあるかと思いましたが、渡邉さんがそれで良いのなら、それでいて良いのでしょう。決めるのは渡邉さん自身です。

 

「はづきさんは渡邉さんに何か迷惑を掛けませんでしたか?」

 

個人的に唯一の心配と言っても良いでしょう。今日の試合は朱里さんが出ていたらしいですし、朱里さんの打席で発狂していても可笑しくありません。

 

「いえ。橘さんからは色々と教えてもらいましたよ」

 

(突然一眼レフが出て来たり、早川さんの打席でテンションが爆上がりしたのはちょっと驚いたけど……)

 

苦笑いしているところから、はづきさんが何かしらの粗相をしたのは間違いなさそうですね。

 

「……今日はありがとうございました」

 

「渡邉さんにとって有益になったのなら良かったです」

 

ほぼ私のわがままでしたが、渡邉さんにも利益があったようで良かったですね。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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