最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 二宮瑞希の白糸台生活 2年目夏の都大会⑮

新越谷は追い付きはしたものの、後続の打者が奮わず勝ち越しにまではいきませんでした。

 

「同点にはなったものの、そのまま逆転まではいかなかった……か」

 

「静華さんが上手く送球出来たのが大きいですね。あれで新越谷の流れを塞き止めました」

 

静華さんの守備の貢献度は美園学院の三森3姉妹と同等でしょうね。 

 

「村雨の足の速さは異次元過ぎて見習えないけど、あの送球くらいなら、参考に出来そう……」

 

そんな陽さんも静華さんの異次元な走塁は見習えずとも、送球ならなんとかものに出来そうだと供述していました。 

 

「しかしよく同点までで踏み止まってくれたな。満塁のピンチにまでなったのに……」

 

「和美も段々打たれ始めてきたけど、梁幽館のバックが得点を許さなかった」

 

「梁幽館の特徴とも言える堅い守備陣は今年も健在……という事ですね」

 

梁幽館の長所を存分に活かすピッチング……。これは梁幽館の監督のお手のものでしょうね 

 

(しかしこのまま吉川さんを続投させていれば、何れは新越谷の打線に捕まります。私が梁幽館の立場なら、はづきさんに投げてもらうつもりですが……)

 

吉川さんと、そんな吉川さんに並ぶはづきさんが力を合わせれば、新越谷に勝つのは然程難しくはないでしょう。尤も現状の状況が続くなら……の話ですが。

 

そして4回表終了時点で、ブルペンにはづきさんの姿が……。

 

「……どうやらはづきさんが残りのイニングを投げるみたいですね」

 

「和美はまだ4イニングしか投げてないし、疲れているとも思えないけど……」

 

吉川さんなら完投は問題ないでしょう。問題視するなら、イニングが進む毎に強力になっていく新越谷の打線に手を打った……と考えるのが無難ですね。

 

「指揮を取っているのは監督と友理だろうが、橘の実力を考えると……今の新越谷を抑えるのには相応しいのかも知れんな」

 

「そうなんですか?」

 

はづきさんの成長具合はデータに現れていますが、梁幽館OGの貴重な意見を訊いておきましょう。得られるものがありますからね。

 

「ああ。私と秋は引退してからも時々野球部に顔出ししてたが、その度に橘は凄まじい成長をしている」

 

「私的に驚いたのが、はづきの打撃方面。弾道こそは低めなものの、昨年夏時点の私を越えていた……。あんな短時間であそこまで成長するのは、きっと並々ならぬ努力をしていたからだと思っている」

 

「関東大会で新越谷と対戦した時も、武田さんのナックルスライダーを一点読みし、ホームランを放っていましたね」

 

(最早一点読みのみで言えば、私よりもはづきさんの方が上かも知れませんね)

 

一点読みで武田さんへの打率が9割を越えるくらいですからね。仮に私がはづきさんと同等のスペックを持ったとしても、はづきさんのようにはいかなかったでしょう。

 

「そして橘の本職は投手だから、もちろんそっちの方面も著しい成長をしていた。特に彼女の代名詞とも言える決め球である3種類のスクリュー……。あれ等を散らされるだけで、ウチの打線はほぼ全員が三振だったよ」

 

「前に私達と同い年のOG達がはづきと1打席勝負をした時は私と奈緒以外は三振だったし、私と奈緒は打ち上げた」

 

「成程……」

 

(はづきさんの実力については概ね想定通りでしたが、梁幽館野球部の評価がかなり高いようですね。投手を務めながら、1番打者を担っているだけはありますか……)

 

3種類のスクリューは変化量も球速も変わってくるので、映像で見るだけでは攻略が難しいですね。

 

(そんなはづきさんは5回から登板ですが、果たしてその実力は如何程なものでしょうか……)

 

梁幽館OG達に認められたその実力、見せてもらいますよ?

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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