最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 二宮瑞希の白糸台生活 2年目夏の都大会30

4回裏。新越谷はワンアウト二塁のチャンスを迎えます。

 

「姫宮の4番を抑えてから流れが来てるね~!」

 

「このまま点を取っていきたいところだよね……!」

 

打席には朱里さん。何かを試みているように見えますね。

 

「あれ?朱里が何か合図を出してる……?」

 

「バットを首元に2回叩いたのがそうだよね?」

 

「恐らく朱里さんが狙っているのは、サードを守っている番堂さんのエラーですね」

 

「えっ?」

 

 

カンッ!

 

 

話している側から朱里さんはサードへのゴロを打ちました。藤原さんがスタートを切っていた事もあり、傍目には進塁打を狙っているように見えますが……。

 

「えっ……」

 

「逸らした!?」

 

「ここまで朱里さんの思惑通りでしたか……」

 

しかしショートのカバーが早く、得点には至りませんでした。しかし一塁・三塁のチャンスではあります。

 

「成程~。あの番堂って子が温存されていたのは、捕球能力が低かったからなんだね~」

 

「それに加えて、先程の金子さんが行っていたあの動きを確実なものにする為に、今まで出さなかったのでしょう」

 

「でもあの動きはかなり機敏だよね。亮子ちゃんにも負けてないかも……」

 

和奈さんの言うように、あの機敏な動きは亮子さんにも負けていません。金子さんの練習量が伺えますね。

 

「確かに引けを取らないよねー。でも亮子が野球やってる環境的にサードがトンネルする事を視野に入れた動きは出来ないんじゃない?」

 

「そうですね。そういうのは捕球率が全国ワースト1位の洛山なんかでやりそうなものですが……」

 

咲桜よりは洛山の方が必要としていそうな動きですね。

 

「う、うちはトンネルもする人が多いし、無理にカバーに入ろうとすると、トンネルの連鎖が起きそうかも……。エルゼちゃんとリンゼちゃんが入って大分改善されたと思うんだけどね……」

 

洛山は捕球率が極端に低いだけであって、守備自体は割と積極的なんですよね。その積極守備が洛山のエラーに繋がる訳ですが……。

 

「何にせよそういう選手がいるからこそ、自身の守備に対する新しい可能性が見出だせる……という訳ですか」

 

そう考えると、守備や捕球の低い選手を内野に置いておくのにもそれなりの意味がありますね。だからと言ってそれを放置するのは論外ですが……。

 

(その論外の守備を度外視してでも余りある長打力が売り……というのが洛山高校野球部ですね。尤も和奈さんのような打撃、走塁、守備が全て高水準の選手もいますが)

 

捕球方面もシニア時代ではいずみさんよりも和奈さんの方が上ですからね。本当に何が切欠で、どのように成長するのか、予想の付きにくい選手ですよ。和奈さんは……。

 

その後新越谷は1点を返して、4回裏が終わりました。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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