最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 二宮瑞希の白糸台生活 2年目夏の都大会34

二宮瑞希です。今日は埼玉県大会の準々決勝……新越谷と柳大川越の試合日になりますが、和奈さんといずみさんは試合日が被っている為に来れないとの事です。

 

「新越谷と柳大川越の試合もこれで4度目……。総合力は新越谷がやや優勢ですが、柳大川越には積もり積もった連携力がある事、そして埼玉内でトップクラスの投手である朝倉さんの存在が大きそうですね」

 

「そして新越谷と柳大川越の戦績は5分5分……。真の意味での優劣はこの試合で決まりそうだな」

 

独り言のつもりの呟きでしたが、その言葉に神童さんが反応しました。

 

「よっ。元気でやってるか?」

 

「神童さん……。私は特にいつも通りですが、神童さんの方は本日は大学はお休みですか?」

 

「まぁな。本来なら白糸台の試合を観るべきだろうが、連中ならもう心配はないだろう。少なくとも全国大会への切符は手に入れられる筈だ。それは二宮も同意見だろう?」

 

神童さん的には白糸台は心配する必要はない……と言いたげのようですね。試合そのものに関しては私も同意見ではあります。

 

「そうですね。それに打力で言えば、私よりも適任の捕手がいます。私はまだ2年生で、彼女は3年生……最後の夏です。悔いのない野球をしてほしいとも思っています」

 

まぁ渡邉さんは1年生ですが、半田さんの方はこの夏で引退する事になりますからね。悔いは残してほしくないです。

 

「半田の事だな。あいつの長打力は評価出来るが、いかんせん捕球率が低い。だから本来ならば外野辺りに転向させる筈だったが……」

 

「今の半田さんは新井さんのストレートや、鋼さんのスライダーも難なく捕れる捕球力を身に付けています。本来ならば正捕手は半田さんに渡って、私はもう1年の間、このように他県の試合観戦を中心に、他校の新たな情報収集に勤しむつもりでした」

 

(二宮はこう言っているが、二宮の捕球センスと先読みスキルは他にいない唯一無二の、二宮瑞希だけのものだ。それに加えて情報収集能力も高い……。彼女のような『異常』が他にいるとは思えないな)

 

まぁ確かに半田さんは捕手よりも外野手の適性が高いですね。しかし外野手は外野手でかなり競争率が高いので、少なくとも白糸台にいる間は捕手として頑張ってほしいです。

 

「もうすぐプレイボールか……」

 

「試合でいない和奈さんと、いずみさんの分までこの目に焼き付けておきましょう。新越谷と柳大川越の因縁を……」

 

「目に焼き付けなくても、おまえなら媒体に試合情報を残しそうなものだがな……」

 

無論どんな手を使ってでも試合の情報は残してみせますが、それとこれとはまた別です。観れるものは観る。直接情報得られるのなら、得ます。私の情報収集はなるべく現地で行うに越した事はありません。

 

『プレイボール!』

 

新越谷と柳大川越にとっての因縁の試合が始まりました。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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