試合は4回裏。投手戦は緊迫していっています。
ズバンッ!
『ストライク!バッターアウト!!』
特に朱里さんのエンジンが止まらず、亮子さん以外の打者を三振に仕留めています。
「うっわ……。手ぇ付けらんないじゃん」
「亮子さん以外は当たる気配すら感じられないですね」
ズバンッ!
『ストライク!バッターアウト!!』
1つ、また1つと、奪三振数を増やしていっています。
(次はそんな朱里さんを止められそうな打者が相手ですね)
打席に立つのは亮子さん。早川朱里と友沢亮子の2度目の勝負が始まります。
「朱里ちゃんと亮子ちゃんの2打席目……だね」
「アタシはリトルの事はあんまり知らないんだけどさ、朱里と亮子ってどうだったの?対戦戦績は……」
「リトル時代は朱里さんの全勝ですね。亮子さんも当時はエースで4番だった訳ですが、朱里さんからはまともに打てていませんでした」
そういえばいずみさんの所属していたリトルチームは埼玉県外でしたね。だからこそ埼玉県内のリトルであそこまでの白熱を目にする事はなかったのでしょうが……。
「亮子ちゃんは亮子ちゃんでストレートとスライダーが凄かったんだけどね……」
ちなみに埼玉のリトルで投手の実力は朱里さんと亮子さんの2強だと言われていました。
「そういえばリトルって変化球OKなんだよね?組織によっては小学生が変化球を投げるのを禁止させてたところがあるみたいだけど……」
「同じリトルでも私達や亮子さん、いずみさんが所属していた硬式野球チームは変化球の投球は可能で、軟式野球チームや、ガールズチームなんかは変化球の投球が不可能ですね。そして後者のチームからシニアに属する人も多数いたみたいで……藍さんがその内の1人ですね」
藍さんはかなり勤勉なので、シニアに入ってからの変化球への対応はかなり早かったですね。今この試合で捕手を務めているだけあって、朱里さんのピッチングも上手く活かせています。
「そっか……。変化球の投球が禁止されていた小学生時代は大変だったんだねー」
そう考えると、私達は割と恵まれていた環境で野球が出来ていた訳ですね。今までも、そして今でも……。
「中学、そして高校と上がっても並大抵の変化球を投げる事も、打つ事も……特に女性にとってはとても大変な訳ですが、どうにか私達も大変な舞台に足を踏み入れる事が出来ました。そしてその舞台に幼き頃から凌ぎ合いをしている2人の対決……。2度目はどうなるか……」
そんな予測も付かない攻防が繰り広げられようとしていましたが……。
『アウト!』
「……まだ朱里の方に余力があるんじゃないの?」
「先程投げたのはナックルカーブ……。手数が多いのが、朱里さんの最大の利点ですね」
「に、2度に渡って、亮子ちゃんを抑えちゃった……」
雷轟さんや武田さんもそうですが、朱里さんの成長も止まる事を知りませんね。
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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