最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

402 / 1797
番外編 二宮瑞希の白糸台生活 2年目夏の都大会49

『プレイボール!』

 

二宮瑞希です。決勝戦が始まりました。私達は先攻ですね。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

「あれが今のエースデスカ?」

 

「そうですね。ストレート、スライダー、カットボール、カーブ、チェンジUPとオーソドックスな球種ながらも、バックを信頼したピッチングをします」

 

偶然偶々つい最近似たような投手を見ましたね。咲桜の太刀川さんと似ています。

 

(咲桜と違うのは投手の投げる球種と、捕手が十文字さんである事……。特に後者の差はかなり大きいでしょう)

 

咲桜の小鷹さんもレベルの高い捕手なのですが、十文字さんは頭1つ以上抜けています。彼女は全捕手の模範以上の成果を生み出しますからね。

 

 

カンッ!

 

 

基本打たせて取るピッチングなので、上手く隙を作れれば点を取るのは難しくないでしょう。

 

『セーフ!』

 

「日葵が出塁したか……。とりあえずいつもの得点パターンに入ったな」

 

「秋前に行った新越谷との試合のように、その1点がかなり重要となりそうですね」

 

問題はそれが上手くいくかどうか……。

 

『セーフ!』

 

とりあえず日葵さんが二盗に成功しました。本番はここからですが……。

 

 

カンッ!

 

 

陽奈さんはヒッティングで日葵さんを還すようですね。打球は三塁線へ……。

 

「サード!練習通りに!」

 

ふと、十文字さんの声が響きました。これは不味いですね。

 

「不味い……。日葵、戻れ!」

 

新井さんも気付いたようですが……。

 

『アウト!』

 

サードが鋭いライナーを捕って、そのままセカンドへと投げました。

 

『アウト!』

 

「そ、そんな……!」

 

あっという間にツーアウトランナーなしになってしまいました。これは清澄の守備に似ていますね。

 

「ごめん……」

 

「私が欲を出さずに、バントエンドランにしていれば……!」

 

日葵さんは謝り、陽奈さんはヒッティングではなくバントにしていればと悔やみますが、仮にバントの択になったとしても、状況は然程変わらなかったでしょう。

 

「十文字野球の片鱗を見た気がするよ……」

 

「ありとあらゆるデータを見ては、真似出来そうな事は真似をして、更に元よりも錬度を上げていく……。特に守備方面で結果を出していますね」

 

プロ球団は十文字さんのそういう部分を評価していて、中学の時点で複数のプロ球団がスカウトに動いているレベルです。ここまでの異例は過去にありません。

 

『アウト!チェンジ!!』

 

3番の大星さんも打ち取られ、結果的に3人で終わってしまいました。

 

「渡邉!」

 

「はい」

 

「先程は十文字のキャッチャーとしてのスペックを目の当たりにしたが、決して十文字と張り合うな。対抗しようとすればする程に相手の思う壺だからな……」

 

「…………」

 

「十文字は十文字、渡邉は渡邉だ。おまえは渡邉詩織である事を忘れるな。渡邉らしく斎藤を動かしていけ!」

 

「……はい!」

 

現状は渡邉さんも問題なさそうですね。この試合が1年生バッテリーにとって良き試合になる事を祈りましょう。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

  • 見たい
  • 見たくない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。