最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 二宮瑞希の白糸台生活 2年目夏の都大会51

2回裏。バッテリーにとって最初の山場が訪れます。

 

「4番の十文字さんは打撃方面では目立った数値はないものの、仕留める時は必ず仕留める……。そういう打者ですね。捕手視点のやり方で相手投手の弱点を突きます」

 

「ええ……。小町ちゃんと詩織ちゃん、大丈夫かな……?」

 

「この試合では2人を信じる他ありませんね」

 

「指事出しする監督は寝ちゃってるし、1軍は放置されてるし、どうなってるのこの高校……?」

 

新宮寺さんが言うように監督は試合の時は常に寝ていますし、普段ふらふらとしている人ですが……。

 

「逆に言えば、私達は信頼されているんですよ。それに……。監督が動けば、試合はコールドゲームとなっても可笑しくないですよ」

 

(まぁ決勝戦と全国大会にはコールドゲームは適用されていませんが……)

 

実際に監督が動いた時は昨年夏の新越谷との試合を除いて全勝しています。その新越谷との試合も監督が最初から動いていれば、負けはしなかったでしょう。

 

(それでも私達を試すその度量……。わからない人には一生わからないままなんでしょうね)

 

「なんですかそれ……?それなら尚更監督にはずっと起きててもらった方が良いじゃないですか!」

 

新宮寺さんが抗議しますが、確かに監督が寝ていなければ白糸台は負けないでしょう。ですが……。

 

「確かに新宮寺さんの言うように、監督がずっと起きていれば白糸台は負けないでしょう。白糸台がここまでの名声をもらったのは、監督の手腕が9割以上を占めていますからね。しかしそれだと私達の実力は全く評価されなくなりますよ?」

 

「えっ……?」

 

「ただただチームが勝てば良い……という考えならともかく、選手としての評価が0なら、当然プロ入りも出来ません。それどころかもしもし今の監督が代われば、白糸台はズルズルと負けが込むようになるでしょう」

 

正直私も勝てれば良いタイプで、選手個人の評価は然程気にしていません。しかし多くの選手はそうはいかないでしょう。

 

「か、監督って一体何者なんですか……?」

 

「……今はその事について気にする事はないでしょう。試合に集中しますよ」

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

「やった!先頭打者を三振だ!」

 

鍋墨さんの歓喜の声で新宮寺さんも気を取り直し、試合の方に集中します。

 

(しかしこの打席で十文字さんは動きませんでしたね。後続以降に備えているのでしょうか……?)

 

斎藤さんの一発病も発動していませんでしたし、何をしてくるかわからない相手というのは厄介極まりないですね。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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