最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 二宮瑞希の白糸台生活 2年目夏の都大会54

イニングは進んで7回表。

 

十文字さんを抑えてからの斎藤さんは一発病とは関係なしに時々ど真ん中に投げるようになりましたが、不思議な事にそのど真ん中に投げられた球は悉く凡退に抑えていきました。

 

「その斎藤さんの頑張りを無駄にしてはいけませんね」

 

「わかってマース!そろそろエンジンが掛かって来まシタヨー!」

 

「今頃エンジンが掛かるのか……。燃費が悪いな。もう7回だぞ」

 

この回は4番のバンガードさんからですね。本人の言葉が真実なら、きっとこの打席で決めてくれるでしょう。

 

「あの……。この試合に私と小町を使ってくれてありがとうございました」

 

バンガードさんを応援する最中、渡邉さんからお礼を言われました。私は特に何もしていませんが……。

 

「私は何もしていませんよ?」

 

「新井部長から訊きました。私と小町を先発させたのは、二宮先輩の案だと……」

 

「そうですね。今後の経験を積ませる為に、この機会を設けました。ちなみに全国大会でも何試合かは出てもらいますよ?」

 

まぁこの試合に勝てば……の話ですが、その心配も無用でしょう。

 

「全国でも……。何故1年生の私達にここまでの経験を積ませてくれるんですか?私も小町も有名シニアの出身でもないのに……」

 

渡邉さんは疑問に思っているようですね。強豪シニア出身でもないのに、白糸台で1年生の2人をここまで使ってくれる事に……。

 

「……なんて事はありませんよ。渡邉さんと斎藤さんに可能性を感じているからです」

 

「可能性……ですか?」

 

「色々と危うい部分もありますが、それ等を乗り越える素質を持っていると私は睨んでいます。秋頃には斎藤さんは香菜さんに並ぶ投手として、渡邉さんにはメイン捕手を務めてもらう予定です」

 

「……じゃあ二宮先輩はどうなるんですか?3年生が引退すれば、間違いなく主軸として据えられる選手ですよね?」

 

私がそこまでの過大評価を得る資格はないと思いますが……。

 

「私は私の仕事をこなすだけですよ。ずっとずっと……」

 

 

カキーン!!

 

 

バンガードさんが遂にホームランを打ちましたね。今の斎藤さんなら、1点を守り切るのも難しくはないでしょう。

 

「やりマシター!」

 

「ナイバッチ!バンちゃーん!」

 

バンガードさんと日葵さんがハイタッチをしています。試合を決める一打だからか、チーム全体がお祭り騒ぎですね。

 

「……私も」

 

「はい?」

 

「私も、二宮先輩がしている事をしたいです。私は……二宮先輩の後任になりたい……!」

 

(常に裏方に徹していて、それでいてチームに大きく貢献する……。私はそんな二宮先輩みたいな人間になりたい。この人に着いて行ったら、きっと私は……!)

 

何が彼女をそうしたのか、渡邉さんは私の後任になりたいと言いました。私は本当に何もしていないのですが……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この日を境に、渡邉さんが私にベッタリするようになりました。子守り対象が増えましたね……。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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