最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

409 / 1797
番外編 二宮瑞希の白糸台生活 2年目夏の都大会56

『プレイボール!』

 

二宮瑞希です。埼玉県大会の決勝戦が始まりました。先攻は新越谷です。

 

「羽矢さん見るのシニアぶりだけど、どんな球投げるのかな~」

 

対する親切高校の先発投手は、シニア時代の先輩で、シニアのエースだった一ノ瀬さん。初球は内角へと食い込むシンカーですね。

 

 

カンッ!

 

 

「おっ?初球から打った!」

 

「結構厳しいコースだったよね……」

 

「アタシだったら見送るかもね。今のはそのレベルの球だったよ」

 

打球はライト前に落ちます。ライトを守っているミッキーさん……ここでは鈴木さんにしておきましょうか。鈴木さんがボールを捕っては、すぐさまにファーストへと送球しました。

 

 

ズバンッ!

 

 

『アウト!』

 

「はっ!?えっ?ライトゴロ!?」

 

「す、凄い肩だよね。しかも真っ直ぐ一直線にファーストミットに収まったよ……」

 

「鈴木さんの特徴の1つとして、あの強肩が挙げられますね。足の遅い打者が鈴木さんの所へ打球を飛ばすと、外野ゴロになりかねない……。そこをアメリカでも買われていました」

 

実際に私達も他人事ではないでしょう。対策は必須です。

 

『アウト!』

 

2番は一ノ瀬さんのシュートを詰まらせて……。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

3番はコースギリギリのカーブを見逃し三振……。かなり際どいコースでしたね。

 

「羽矢さんが投げた最後の1球……。あれは手が出なくても仕方がないね~」

 

「かなり厳しいコースでしたからね。カットに失敗してしまえば、凡退する事は間違いないでしょう」

 

(尤も和奈さんクラスのリストがあれば、あのコースの変化球でも強引にスタンドへ入れる当たりも打てるでしょうが……)

 

何れにせよ、私には関係ない話ですね。

 

「す、凄い変化球……。でも黛さんも最近では凄い変化球を投げるようになったんだよね」

 

「それは……合同合宿の時に見た、2段変化するカーブの事ですか?」

 

「ううん。それとは別の球だよ」

 

(でも瑞希ちゃんなら既に知ってそうだけどなぁ……)

 

合宿の時に見た球とは別のものだとすると、今から黛さんのデータを洗い出さなければなりませんね。

 

「えっ?何々?2段変化するカーブとか異次元過ぎない!?なんかアタシの知ってる野球と別の野球なの?朱里と言い、現実ではありえない魔球とか投げてる気がするんだけど……」

 

「ちゃんとした現実ですよ。まだまだいずみさんの……私達の知らない野球があるというだけです」

 

(いやー、瑞希の知らない野球ってなったら、いよいよ超次元野球になっちゃう気がするなー……)

 

なにか失礼な視線をいずみさんから感じますが、気にしないようにします。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

  • 見たい
  • 見たくない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。