最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 二宮瑞希の白糸台生活 2年目夏の都大会58

ツーアウト三塁で打席には呼ばない打者の剛田さんが立ちます。

 

「電光掲示板にはゴウって出てるけど、ニックネーム的な登録って出来るんだ?」

 

「申請すれば可能ですよ。近しいところで言えば、シニアリーグの世界大会……。ミッキーという登録名はその例を活用しています」

 

奇しくもその2人が同じ親切高校にいますね。何かの縁がありそうです。

 

「瑞希ちゃんはそのゴウさんについても調べてるんだよね?」

 

「もちろんです」

 

「もちろんなんだ……。どんな選手なの?」

 

「選手タイプだけを言うなら、和奈さんや雷轟さんにも負けないパワーヒッターですね」

 

「えっ?和奈や遥クラスのパワーヒッター!?」

 

 

カキーン!!

 

 

話をしている間に、剛田さん……選手登録名に合わせるなら、ゴウさんですね。武田さんの球を軽々とポールすれすれまで飛ばします。

 

「うっわ……。かなりギリギリじゃん!」

 

「あ、危なかったね……」

 

「ゴウさんは変化球……特に遅い球を得意としていますね」

 

「スローカーブとか?」

 

「他にもチェンジUPのような抜き球系も対象範囲でしょう」

 

ああいう打者は速球で押していけば、案外打ち取りやすいですね。過去のデータにも出ています。

 

(尤も今この時ではそれも対抗出来るようになっているかも知れませんが……)

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

「えっ?今のツーシーム!?」

 

「まるでストレートみたいだったね……」

 

「武田さんも合宿の成果が如実に現れている選手でしょう。データに残りやすいです」

 

「それって瑞希や和奈達も参加した地獄の合宿ってやつ?アタシも2人頑張れ行くなら、立候補してみようかな~?」

 

いずみさんが突如そんな事を言い出しました。発言だけを聞くと、死にたがりに感じますね……。

 

「や、止めといた方が良いと思うよ?」

 

「少なくともオススメは出来ませんね。日常に戻れなくなるので……」

 

「……本当にどんな合宿してたのさ?」

 

「え、えっと……」

 

「言葉にするのは難しいですね。とりあえず言えるのは……」

 

「言えるのは?」

 

「生きているのが幸せに思える……という声がよく挙がりますね」

 

「慣れれば充実してくるんだけどね……」

 

「慣れるまでが問題でしょう」

 

「……2人が人間離れしてるっていうのはよくわかったよ」

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

地獄の合宿の話を軽々している間に、武田さんがゴウさんを三振に仕留めました。

 

「かなりキレてるね~」

 

「武田さんのナックルスライダーも本来はゴウさんの得意球なのでしょう」

 

「それを三振にさせるって事は、ヨミちゃんの球がゴウさんを大きく上回った……って事だよね?」

 

「そうなりますね」

 

本当に……。データだけでは宛になりませんね。こうして現地で見る情報こそが最新です。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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