最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 二宮瑞希の白糸台生活 2年目夏の都大会59

2回表。4番の雷轟さんが左打席に立ちます。

 

「遥の打席ってなんだかワクワクするんだよね~!」

 

「わかるかも……。同じスラッガーとしてのっていうのもあるけど、遥ちゃんは魅せてくれるんだよね」

 

「魅せる野球ですか……。新越谷の可能性を作っている1人が雷轟さんである事は間違いないですね」

 

(朱里さんから聞いた話だと雷轟さんと一ノ瀬さんで1打席勝負をして、雷轟さんが負けたそうですが……)

 

お互いにあの時とは違うでしょう。

 

 

カキーン!!

 

 

「初球から打っていった!」

 

大きな当たりはライト線切れてファール。

 

「惜しいね~!」

 

「でも今の1球で決められなかったのは厳しいかも……」

 

和奈さんの言う通りで、一ノ瀬さんの雰囲気が変わります。かなり精神的に滅入ってそうですね。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

「えっ?なに今のシュート!?初回よりもエグい曲がり方してない!?」

 

「変化も大きいし、独特な曲がり方してるね……」

 

「今の一ノ瀬さんはネガティブになればなる程に、球の威力が増すようですね」

 

「でもシニア時代はこんな事はなかったような……」

 

「ありませんでしたね。なのであれは一ノ瀬さんが高校に入ってから身に付けたもので間違いありません」

 

3年の間にかなり成長していますね。あの変化球は神童さんに並ぶレベルですよ。

 

「多分3球で決めてくるよ……!」

 

「だ、だね……!」

 

2人が見入っている中、投げられた3球目は……。

 

「カーブ!」

 

「変化もかなり大きいよ!」

 

亮子さんが投げたそれとはまた別の、大きな変化をするカーブでした。

 

 

カキーン!!

 

 

しかし雷轟さんはそれを待っていたかのように、カーブを捉えました。

 

 

ゴッ!!

 

 

「えっ……」

 

「フェンスにめり込んでる!?」

 

「凄いパワーですね……」

 

「それで済ませて良い事象じゃないと思うのはアタシだけなのかな……?」

 

結果は二塁打になりました。しかしフェンスにめり込んだのに、対応がかなり早かったですね。

 

「ノーアウト二塁のチャンス……。新越谷的にはここで点を取っておきたいよね☆」

 

「取れる内に点を取るのは基本戦術ですが、今日の試合ではそれが大きく出ています」

 

「確かに……。一ノ瀬さんの球は簡単には打てないし」

 

「それにしても羽矢さんの球、シニア時代より変化が凄くない?」

 

「う、うん。なんかシニアの時と比べると、不気味な曲がり方をしてる……」

 

「あんな変化球を捕球出来るなんて、親切高校の捕手のレベルも高いね~」

 

「或いは一ノ瀬さんの球を捕る為に抜擢された捕手……という可能性もありますね。見たところノーサインで捕球しています」

 

事実親切高校の捕手は捕球能力だけで言えば、プロレベルに匹敵します。壁として重宝しますね。

 

「えっ?ここからバッテリーのサインが見えるの!?どんな視力をしてるのさ!?」

 

「別に普通だと思いますが……」

 

目に気を遣った生活をしていれば、難しくないでしょう?

 

「な、なんか瑞希の謎が増えていく気がする……」

 

「わ、私も瑞希ちゃんの付き合いは長いけど、未だにわからない事が多いっていうか、またわからない事が増えてきたっていうか……」

 

女は謎こそが魅力だと聞いた事もありますし、話す必要のない事は話しません。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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