最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 二宮瑞希の白糸台生活 全国大会編(2年目)③

二宮瑞希です。今日の試合についてチャットで和奈さんといずみさんと話す事にしました。情報の共有が必要になるでしょうから。

 

『し、新越谷が初戦敗退!?』

 

「はい。0対3で新越谷が敗退しました。健闘はしましたが……」

 

『し、新越谷が負けるなんて、誰もが想像付かないよ……』

 

確かに新越谷が初戦で姿を消す事になるとは、誰も想像すらしてなかったでしょう。余程の対戦相手でもない限り、そんな事はありえません。ですが……。

 

「和奈さんも、いずみさんも、トーナメントを見ていませんか?」

 

『正直自分の事で手一杯だから、そんな余裕がなかったよ……』

 

『お、同じく……』

 

まぁこれは仕方がありませんね。私も偶然偶々手が空いていて、詩織さんと試合を観戦に行ったに過ぎません。

 

「……まぁ良いでしょう。新越谷を降したのは、遠前高校です」

 

『と、遠前って、前に私達洛山が練習試合をした……?』

 

「その遠前で合っていますよ」

 

そういえば和奈さん達はかなり早い段階で遠前高校と練習試合をしていましたね。その時はシニアリーグの世界大会前で、10割打者のイーディスさんが入る前の話でしたが……。

 

「私は今日その試合を観観に行きましたが、エースの風薙さんによるノーヒットノーランで新越谷は完膚なきまでに叩きのめしました」

 

『えっ!?新越谷がノーノーくらったの!?』

 

「それだけでなく風薙さんはその試合、ストレートしか投げていません。ウチの新井さんとは違い、他の球種を温存した状態で……です」

 

温存という形式だけなら、大豪月さんも似たような事はしますが、風薙さんの場合は別の何かを試そうとしている節が見受けられますね。

 

『それが本当なら、マジもんの化物じゃん……。冗談抜きでアタシ達も他人事じゃないって!』

 

『そ、そうだよね……』

 

和奈さんもいずみさんも不味いという事に今更ながら気付きました。危機感が足りていませんね。

 

「私達の高校は3つ共遠前と当たるのは決勝戦になります。私達の中で対戦するのは誰か1校ですね」

 

『こりゃ遠前高校の情報はなるべく多く共有した方が良いんじゃない?』

 

『そ、そうだよね……』

 

情報の共有は大切です。本来ならば敵同士である私達3人ですが、風薙さん率いる遠前高校という共通の巨大な敵を相手には徒党を組まねばなりません。今回の県対抗総力戦が良い例ですね。

 

「……私が知ってる限りで言わせてもらいますが、遠前の総合打撃力は洛山を凌ぐと見ても良いでしょう」

 

とりあえず情報共通として、私の知る限りの情報は話しておきましょう。

 

『洛山越えって、冗談抜きでヤバいじゃん……』

 

無論1人の地力が洛山の1選手よりも大幅に上回っている数人の選手が大きな要因でしょう。特に……。

 

「その要因となるのは、10割打者の存在が大きいでしょう」

 

『あー。アタシも話には訊いた事あるかも。3年生のイーディス選手でしょ?先輩達も話題に出してたよ』

 

イーディスさんの名前はいずみさんでもわかるように、10割という成績を残しているとんでもない打者ですね。打者としての安定性が桁違いです。

 

「とにもかくにも今の全国大会では、打倒遠前、打倒群馬選抜となっているそうですよ」

 

『確かにあの新越谷がノーノーくらうレベルだもんね~。その風薙さんは』

 

『10割打者と、ノーノーを決める剛腕投手……。この2人に加えて上杉さんとウィラードさんもいるとんでもない総合力を発揮してるよね。しかもこの4人は県対抗総力戦にも出るんだよね……?』

 

「はい。出場しますね」

 

だから打倒遠前高校、打倒群馬選抜を全ての高校や都道府県が息巻いている訳です。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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