試合は最終の7回まで進みました。スコアとしては3対4で私達白糸台が1点リードしています。
「鋼が大崩れする事なく、私達のリードで迎えられたのはかなり大きい。鋼にはこのまま最後まで投げてもらうが、問題ないな?」
「は、はいっ!まだまだ投げられます!」
香菜さんもあの地獄の合宿を乗り越えてきた1人なので、7イニングくらいならまだ問題なさそうですね。
(逆に未だにスタミナが身に付かない朱里さんという投手もいますが……。同じ地獄の合宿の参加者で、どうしてここまでの差が付いてしまったのでしょうか?)
7イニングで全打者3球三振で済ませたとして63球……。同じ球数でも和奈さんのような打者を相手取るとするならば、シニア時代での省エネピッチングで最大100球まで投げられたとしても、恐らくその半分も持たないでしょうね。
「じゃあ最後の最後まで油断せず、慢心せず、隙を見せずで行くぞっ!!」
『はいっ!!』
その教訓は自身の経験が活きていそうですね。新井さんは過去に慢心が多く、油断していた場面があり、その姿は隙だらけだったそうです。良く捉えれば自分と同じ人間を減らしたいと思っているようですが……。
「瑞希ちゃん。行こ?」
「そうですね。試合を決めに行きましょう」
(まぁ私があれこれ考えるのも、見当違いですね……)
準決勝も残り少し……。気を引き締めて行きましょう。
ズバンッ!
『ストライク!バッターアウト!!』
最終回ですが、香菜さんの球はまだ問題なさそうですね。三者三振に仕留めるくらいのつもりで投げさせましょうか。
ズバンッ!
『ストライク!バッターアウト!!』
これで二者連続三振。変化の量もまだ衰えていませんね。
「鋼ちゃんには終始安定したピッチングをされたね~。失点はすれど大崩れしてないから、私達もよく3点取れたなって思ってるよ~」
洛山ベンチでは非道さんが早くも試合の総括をしていました。非道さん目線では、もう既に試合結果が見えているのでしょう。
「ひ、非道さん!もう敗けが決定している雰囲気を出すのは良くないですよ!?」
「普通なら、その通りで私も反省するところなんだけどね~?」
非道さんも自分の発言が不味いとわかっているようですね。
ズバンッ!
『ストライク!バッターアウト!!』
「まぁあえて訂正するなら……」
『ゲームセット!!』
「もう既に私達洛山は負けてるんだよね~」
訂正すると言っても、既に試合は私達白糸台の勝利。非道さんからすれば、訂正のしようもなかったという訳ですね。
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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