最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

445 / 1797
番外編 二宮瑞希の白糸台生活 県対抗総力戦編⑧

3回表。

 

『アウト!』

 

「2番手投手の攻略も中々上手くいかず、ツーアウトか……」

 

「このまま大阪選抜の思惑通りに事が運ぶのは不味いですが……」

 

 

カンッ!

 

 

『西東京選抜の九十九選手、初球から綺麗に合わせた!』

 

『九十九選手は白糸台高校でも屈指のアベレージヒッターですからね。この試合でこそ9番を打っていますが、本来なら上位打線を任されても可笑しくありません』

 

ツーアウトから九十九さんが繋いでくれましたね。とりあえず最悪の事態は免れました。

 

「とりあえず継投の完全試合だけは免れたな……」

 

「九十九さんの打撃能力には感謝ですね」

 

 

カンッ!

 

 

『西東京選抜、2連打!ツーアウトから打線が続きます!』

 

『今打った佐倉日葵選手は打率がかなり高く、白糸台のリードオフガールを務めていますね。1打席目では凡退しましたが、データでは1打席目での出塁率が群馬選抜のイーディス選手に次ぎます』

 

これでツーアウト一塁・二塁のチャンスですが……。

 

『おっと?大阪選抜はここで再び阿畑選手がマウンドに上がります!』

 

『阿畑選手は阿畑ボールと呼ばれる改良ナックルを投げ続けていましたからね。握力回復の為に一時的にファーストを守っていて、西東京選抜の上位打線を相手に再びマウンドに……という算段でしょう』

 

「これは……二宮の考えがここまでピタリと当たるとはな」

 

「私が保美さんの立場ならそうする……と伝えただけですよ」

 

「二宮の考えが当たったとて、阿畑の球を打てない事にはどうしようもないぞ……」

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

「下位打線には2番手投手に投げさせ、その間に握力を回復させて、上位打線相手に阿畑が登板か……」

 

「加えて現状では保美さんの球を打つ手立てが私達西東京選抜にはありません」

 

「そうなってくると、下位打線相手に交代する2番手投手から打つしかないんじゃないの?」

 

「事はそう簡単ではないでしょう。もしも大阪選抜がセーフティリードを取れば、保美さんが今後投げ続ける可能性は極めて高いですからね」

 

「やはり阿畑ボールと呼ばれるナックルを打たない事には、根本的な解決にはなりそうにないな……」

 

十文字さんの言う通り、保美さんの投げる阿畑ボールを打たない事には解決しません。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

陽奈さん相手には全球阿畑ボール。西東京選抜の上位打線を相手取るには、これくらいしないといけない……という訳ですか。

 

(問題はこちらが保美さんの球を打つ前に踏ん張り切れるかどうか……ですね)

 

遅くても5回には再び諸星さんの打席が回ってきます。可能ならそれまでに点を取っておきたいところですが……。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

  • 見たい
  • 見たくない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。