和奈さんの1打席目。
『右打席に立ちましたのは、今大会にて身長最小の選手か!?京都選抜の4番打者、清本和奈選手です!』
『低い身長とは裏腹に長打力に優れた京都選抜で4番に君臨する程の実力者で、高校生のホームラン総数もトップ。本数はこの県対抗総力戦でもうすぐ100本に到達しようとしています』
「げっ……!和奈ってもうそんなにホームラン打ってんの!?まだ2年の夏だよ!?」
「それを可能としているのが、和奈さんと京都予選なんでしょうね」
打線の荒い京都に行った事で、和奈さんの本塁打数を伸ばす切欠になったでしょう。無論洛山という環境も多くの要因を秘めていそうですが。ちなみに現在の本塁打数は97本ですね。
『まさに小さなスラッガー!どこにそんなパワーが隠されているんでしょうか!?』
『黒い噂がちらほらと飛び交っていた時期もありましたが、清本選手は健全な打者という事ですので、安心してくださいね』
一時期は幸せ草による薬物強化を得ているのでは……と裏で噂されていましたが、もちろん和奈さんがそんなものに手を出す訳がありません。
(フロイスさんによる薬物判定も当然白でした。和奈さんの弛まぬ努力は誰にも否定させません)
あの組織の傘下である聖皇学園や大東亜高校の毒牙には掛けさせません。どんな手段を用いても、私が和奈さんを守ります。
カキーン!!
『ファール!』
想いを思い出している内に、勝負は既に始まっていますね。
『清本選手、初球から打って出たーっ!』
『ファールで助かりましたね。しかしバッテリーは益々慎重にならざるを得ません』
『しかし初球から場外へと飛んでいきましたね。一体どうしたらあんなにかっ飛ばせるのでしょうか!?』
『打球に飛距離を付ける方法は色々とありますが、清本選手の場合は腕力とリストの強さであのように飛ばしています。更に清本選手はギリギリまで球を見極めて打っていますね』
「確かに和奈の腕力って凄いよね〜。柔道部とかでも良い結果出しそうだよ」
「和奈さんの人見知りが災いしなければ、確かに悪くない結果は出せそうですね」
ちなみに和奈さんからミートを大きく引いた打者が遠前高校の草野さんですね。彼女は高校2年生まで柔道で全国的に大活躍していた経歴を持ち合わせています。
(故に性格さえなんとかなれば、和奈さんも柔道で結果を出せる事でしょう)
『それには一体どんなに意味が!?』
『どんな球種、コース、スピードの変化に上手く対応する為でしょう。本来なら見極めを遅らせると、バットの振り出しも遅れてしまいますが、清本選手のずば抜けたスイングスピードでそれを余裕で補っています。埼玉選抜の雷轟選手と、西東京選抜のバンガード選手、群馬選抜の上杉選手も同等のスイングを見せていますね。並の打者が真似をしても、振り遅れの空振りか、良くても差し込まれてのファールになりますが、4人なら、その問題を繰クリアしています』
青葉プロによるわかりやすい解説でした。色々とためになりますね。
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