1回裏の埼玉選抜の攻撃。京都選抜の投手は黛さんですね。
ズバンッ!
『ストライク!』
投げたのは東東京選抜相手に投げた球種に思えますが、あの時とは次元が違いますね。
「い、今投げたのって昨日投げてたやつだよね?1日も経たない内にあんな強力な魔球に化けたの!?」
「恐らく昨日の時点でも改良に改良を重ねていたのでしょうね。そしてそれが今日完成形に至った……」
「アタシ達に投げてた時も、試行錯誤を繰り返していたって事?」
「そうだと思います」
黛さんの胆力は相当なものですね。非道さんの指示でしょうが、それでもここまでの実力を発揮出来るのは黛さん自身の実力に間違いはありません。
「そっか……。それで負けちゃったら、東東京選抜も形無しだね。強力な選手達を集めたのに、黛さんの糧になっちゃったか~」
「打ち合いを制する事が出来なかったのが、大きな敗因となっていますね」
普段の読み合いならロジャーさんの十八番ですが、非道さんのような独特な思考に掻き回された印象がありますね。それすらも非道さんの思惑な気がしてなりませんが……。
「だよね~……。瑞希はこの試合……松岡さんと黛さんの投げ合いはどっちに部があると思う?」
「一概には言えませんが明確な攻略法がない分、やはり京都選抜がかなり有利ですね」
カーブとシュートの合わせ技のような変化球の攻略はかなり困難ですからね。1打席やそこらで攻略するのは、ほぼ不可能でしょう。
「やっぱそうだよね~。和奈達にも頑張ってほしいけど、埼玉選抜にも頑張ってほしいな~」
「豊富な投手陣を全面的に押し出せば、この試合は誤魔化せそうですが、先の試合では難しそうですね」
(特に群馬選抜相手は不可能と言っても過言ではないでしょう)
そしてもちろん私達西東京選抜も、小手先の戦術は通用しないと証明してみせますよ。
ズバンッ!
『ストライク!バッターアウト!!』
『黛選手の投げる魔球に中村選手、全く手が出なーい!!』
『昨日投げていた球が進化した1球ですね。その時はカーブ方向かシュート方向のどちらかに変化していたのですが、今投げている球はカーブとシュートの二重変化をしています』
『まさに魔球!ですね!!』
黛さんの投げる球で最も厄介なのは、直前までカーブとシュートの判別が難しい事ですね。難しいなりの攻略があるにはあるのですが……。
(そこから先を考えるのは、この試合が終わった後でも良さそうですね)
場合によっては徒労に終わる事もありますからね。
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
-
見たい
-
見たくない