最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 二宮瑞希の白糸台生活 県対抗総力戦編63

雷轟さんと風薙さん……。2人の対決が始まろうとしています。

 

「な、なんか遥と風薙さん……。空気ヒリ付いてない?」

 

「た、確かに……。遥ちゃんからいつもの明るい雰囲気を感じないかも」

 

私は事の経緯をある程度把握していますが、余計な発言は避けるべきでしょう。あくまでも試合に集中します。

 

 

カキーン!!

 

 

『ファール!』

 

「初球から打ってきた!」

 

「流石は遥ちゃんだね」

 

雷轟さんの成長速度ありきで、ここまで渡り合えている気がしますね。

 

 

ガッ……!

 

 

「うわっ!打ち上げた!?」

 

2球目は力ない打球ですが、これはファールでしょうね。

 

『ファール!』

 

「な、なんとかファールだったけど、ストレートが更に速くなってるよ……」

 

「ここで違う球種を混ぜられると、更に打つのが困難になるでしょうね」

 

「えっ?風薙さんって、確か夏大会からストレートしか投げてなかったよね?ここから別の球種って……」

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

投げたのはドロップボールですか。あのストレートと同じ球速なのはかなり厄介ですね。

 

「嘘……。あの球速でドロップ投げれんの!?ストレートと遜色ないじゃん!」

 

「大豪月さんも同じ芸当が出来ますが、大豪月さんの変化球は何れも速球系です。そして風薙さんは……変化球の中でも比較的遅めであるドロップボールをあのようにストレートとほぼ同速で投げています」

 

風薙さんの凄いところは正にそこですね。ドロップボールをあれ程の球速で投げられるのは、紛れもない才能です。

 

「そ、そんな球投げれるようになるまでにどんだけ練習したんだろ……」

 

「……でもあれくらいならまだ打てる方なんだよね」

 

そう。和奈さんの言うように、ドロップまでなら打てなくはないのです。

 

「な、なんか和奈がとんでもない事言ってる……。アタシはまだそこまでの領域に達してないから、無理かもね……」

 

「和奈さんはもちろんの事、埼玉選抜の3~6番までの打者は見極めさえ出来れば……といった感じでしょうか」

 

「埼玉選抜の3番って朱里だったよね……?えっ、朱里ってばあんな豪速球を打てるの!?さっきの打席じゃ打ち上げてたけど……」

 

「前に風薙さんと1打席勝負をした時も、風薙さんのストレートを当てる事が出来ていました」

 

(まぁあの時よりも格段に速くなっている訳ですが……)

 

それでも今の朱里さんなら、あのストレートを当てるだけは難しくない……という事です。

 

「つまりストレートかドロップかがわかれば、打てるって事だよね?」

 

「そうなりますね。あとはあの4人の前にどれだけのランナーを溜められるか……。そこが問題となるでしょう」

 

風薙さん相手ではただでさえ点が取れませんからね。コツコツとランナーを溜める事すらもかなりの困難でしょう。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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