最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

511 / 1797
番外編 二宮瑞希の白糸台生活 県対抗総力戦編74

二宮瑞希です。県対抗総力戦が遂に終了しました。

 

『試合終了!第12回県対抗総力戦、今回の優勝都道府県は埼玉選抜です!!』

 

『今までの県対抗総力戦に比べて、今年は第1回以来の熱戦でしたね。素晴らしいゲームでした』

 

「埼玉選抜が勝ったかぁ……。なんだか自分の事のように嬉しいかも!」

 

「うん……。私達と激戦を繰り広げた埼玉選抜だから余計に嬉しく感じるよ」

 

「私達は全員埼玉育ちでもありますからね。謂わば1つの古巣として嬉しく感じるのも無理はないでしょう」

 

 

ピシッ……!

 

 

「……?今、何か聞こえたような?」

 

「えっ?そう?」

 

和奈さんには今の音が聞こえたようですね。無論私にも聞こえました。

 

「2人共、上空を見てください」

 

「上……って、なんか空黒くない!?」

 

「本当だ……。全くわからなかったよ」

 

「試合中から少しずつ上空がこのように黒くなり始めましたが、遂にここまで黒くなってしまいましたね」

 

「もしかして……瑞希ちゃんが時々空を見てたのって、これが関係してたの?」

 

「そうですね。事前に訊いていた情報では、このように上空が黒くなり、その先には……」

 

「えっ……?何か空から出て来てる……!?」

 

「はっ!?空から何かが出るってどういう事!?」

 

観客席全体がパニック状態に陥り、混雑してきました。

 

「こっちから出てくださーい!」

 

「慌てると怪我の元になりますので、落ち着いてくださいね」

 

茜さんと六道さんが観客の避難誘導を始めていますね。私達も本来それに着いて行くべきでしょうが……。

 

「お、お客さん帰っちゃったね……」

 

「……ってかアタシ達も逃げないとヤバくない!?外は凄い事になってるみたいだし」

 

「下手に動くのは却って危険でしょう。ある程度騒ぎが収まるまでは待機の方が良いと思います。先程までここに来ていた茜さんと六道さんが観客達の避難誘導を終わらせるまでは……」

 

下手に動くと、何かに巻き込まれかねないですからね。騒ぎが収まるまではじっとしておくのが吉でしょう。

 

「正直何がなんだかよくわからないんだけど……。アタシ達は最後までいた方が良いって事?」

 

「六道監督と朱里ちゃんのお母さんってこんな状況でも冷静だね。普通はもっとパニクっちゃうよ……」

 

実際観客のほとんどはパニック状態になっていましたからね。それが普通の判断なのでしょう。

 

「ここにいましたか」

 

私達の背後から人影が現れました。どこか聞き覚えのある声ですね。

 

「うわぁっ!?」

 

「うるさいですよ。いずみさん」

 

「理不尽!?」

 

理不尽ではありません。私の耳元で叫ばないでください。

 

「ビックリした……。た、確か埼玉選抜のマネージャーをしてた人だよね?」

 

埼玉選抜のマネージャーの坂柳さんですね。ミステリアスな雰囲気はロジャーさんを連想させます。

 

「坂柳有栖です。話は後にして、今は私に着いて来てください」

 

「えっ?ど、どこに……?」

 

「察するに埼玉選抜と群馬選抜が固まっている場所でしょう。そこの方が安全だと思いますし」

 

「察しが良くて助かります。行きましょう」

 

「い、行こういずみちゃん」

 

「う、うん……」

 

埼玉選抜と群馬選抜が固まっている場所に私達を呼んで何をするつもり……というのは、考えるだけ時間の無駄なのでしょうね。

 

(突然現れた事と言い、坂柳さんの声が瑞希とそっくりな事と言い、この状況と言い、驚く要素が増えていく……)

 

いずみさんから失礼な視線を感じるのも多分気のせいですね。気にせずに朱里さん達の所に行きましょう。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

  • 見たい
  • 見たくない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。