二宮瑞希です。埼玉選抜のマネージャーである坂柳さんに連れられて、朱里さん達と合流しました。
「戻りました」
「ありがとう。これでなんとか勝率は五分くらいには持っていけると思う」
私達3人を随分と過大評価している気がしますが、何も言わない事にしましょう。思考するだけ無駄な気がします。
「ほ、本当にあの連中と試合をするんですね……」
訊くところによりますと、ブラックホールから出て来た存在は漫画等に登場する人物……いわゆるフィクションの人物に当てはまります。中々に非常識ですが、現状が現状だけに、この非常識さがマシに思えてきます。後に更なる非常識を目撃しそうですしね。
「割り切るしかないでござるよ。電光掲示板には向こうのオーダーが出てるでござる」
「えっ……?」
静華さんが促した電光掲示板には相手チームのスタメンが発表されていました。
1番 センター ダジロウ(逆境ナイン 高田二流)
2番 セカンド クロウキ(最強!都立あおい坂高校野球部 梅宮右京)
3番 ピッチャー アスワン(アストロ球団 宇野球一)
4番 レフト ロジー(REGGIE レジー・フォスター)
5番 ファースト パライソ(Mr.FULLSWING 猿野天国)
6番 サード イワオニ(ドカベン 岩鬼正美)
7番 ショート シノビ(一球さん 真田一球)
8番 キャッチャー イヌマサ(緑山高校 犬島雅美)
9番 ライト カツトシ(H2 広田勝利)
……こうして見ると、本当に野球漫画の中で有名な選手達が集結していますね。威圧感も今まで対戦してきた相手の比ではありません。
(世界の命運が私達に掛かっている……と言われても、なんだか現実味がありませんね。相手は強大ですが、やれる事は結局いつもと変わらないでしょう)
「……ではオーダーを発表します」
坂柳さんが発表したオーダーは……。
「……まぁ未だに状況の整理が出来てないけど、このチームの切り込み隊長役に選ばれたからには務めは果たすよ☆」
1番 レフト いずみさん
「微力ながらお力添えするでござる。ニンニン!」
2番 センター 静華さん
「両チーム+αを合わせて50人前後いる中で私が指名されたのだから、期待に応えたいわね」
3番 ライト 上杉さん
「よーし!世界を救う為に頑張るよっ!」
4番 サード 雷轟さん
「き、緊張でお腹が痛くなってきた……」
5番 セカンド 和奈さん
「私達が世界の救世主になると思うと、少しワクワクしてくるわ!」
6番 ファースト ウィラードさん
「こ、この面子に混じって私が選ばれたんだ……」
7番 ショート 金子さん
「相手の能力は未知数ですが、もしもフィクション通りの能力をしているのなら、ある程度の対処は出来るでしょう」
8番 キャッチャー 私。今言ったように、フィクション通りの能力の持ち主なら、対処も難しくはない筈です。
「早川さん、先発はお願いね。6、7イニング粘ってくれたら、後続は武田さんに頼む予定だから」
「は、はい……」
「頑張ってね朱里ちゃん!」
「だ、大丈夫かな……」
9番 ピッチャー 朱里さん。この試合の命運が掛かっているので、気張ってくださいね?
(本当にフィクション達を相手に私で良いのかな……?)
風薙さんは気を失っていて、一ノ瀬さんもかなり消耗しています。その中でフィクション達と渡り合える投手といえば、最早朱里さんと武田さんくらいしかいないでしょう。
(投手としてのタイプを鑑みて、武田さんはリリーフの方が向いていると判断したようですね。まぁ私最早同じ考えですし、異論はありません)
フィクションを相手に私達がどこまで通用するのか……。今後の参考にさせていただきましょう。
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