最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 二宮瑞希の白糸台生活 命運を賭けた試合編③

朱里さんが相手の4番打者を魔球を駆使して抑えました。

 

 

ガクッ……!

 

 

「「朱里ちゃん!?」」

 

そして同時に朱里さんにも限界が来たようですね。まぁ元よりかなりギリギリのラインだったので、魔球を投げましたから無理もありません。武田さんと雷轟さんが朱里さんをベンチに連れて行きます。

 

「朱里ちゃん、さっきの球は何だったの?」

 

「……何だったんだろうね。私にもよくわからない。相手打者を抑えなきゃって思ったら急に投げれたからね」

 

静華さんも過去は同じような気持ちで魔球を投げたのでしょう。

 

(そうなると魔球を投げる条件は、朱里さんの想いの力が強まる事……でしょうか?)

 

ありとあらゆる妄想や想像が具現化した力を使える存在がいる……という話を以前さる方から訊きましたが、魔球もその類いの1つなのかも知れません。

 

『アウト!チェンジ!!』

 

朱里さんからバトンを受け取った武田さんが、無事に後続の打者を抑えました。まぁ問題は次のイニングですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふー……。よし、それじゃあ行ってくるね☆」

 

そして8回裏。この回は1番のいずみさんから始まりますが……。

 

(対戦相手が朱里さんのような魔球を投げるのなら、いくらいずみさんといえど期待薄でしょうね)

 

いつ投げられるかわからない以上、期待が出来る打者は魔球を投げた朱里さん……。魔球を打ち返す魔打法が朱里さんに宿っていても可笑しくありません。

 

「それにしても朱里ちゃんがあんな凄い球を投げるだなんて思わなかったよ」

 

「本当だよ!まるで魔球……必殺技の如しだったよ!」

 

そして問題なのは、その朱里さんが既に交代してしまった事……。セーフティリードを取られてしまうと、私達は負けてしまいます。

 

「朱里殿が最後に投げたのは紛れもなく魔球でござるが、あれは朱里殿の中の様々な想いがエネルギーとなり、具現化したものでござる。しかも1度投げると身体に掛かる負担は相当なもの……。朱里殿がまた先程の打者を抑える時と同等の想いを抱えた上で、しっかりとエネルギーの補給をしないと投げるのは不可能でござる」

 

そして今静華さんが言ったように、魔球はそう何度も投げられる代物じゃない事……。故に相手側もいつ仕掛けてくるかわかったものではありません。

 

(最悪なのは、リードを奪われた上でアウト3つ分全てを魔球で抑えられる事……。魔打法が使える打者がいない以上、現状の私達では抗う術はありません)

 

「でも随分と詳しいね静華ちゃん。まるで静華ちゃんもそうだったかのような説明だったよ」

 

「まぁ実際に魔球を投げていた時期もあったでござる」

 

「えっ?そうなの?」

 

「シニア転向する前に入っていたエクスリーグチームに1年間いたのでござるが、その時に。初めて投げた時は朱里殿と同じ感想を抱いたでござるよ……」

 

「ちなみに静華ちゃんが投げた魔球っていうのは朱里ちゃんみたいなやつ?」

 

「似て非なるものでござるよ。朱里殿が光輝く魔球なら、自分は風のように捉えようのない魔球でござる」

 

「へぇ~!魔球って色々種類があるんだね!」

 

魔球の種類が複数あるという事は、それぞれの相性もきっとあるでしょう。魔球という存在が未知の代物過ぎて、考える事もかなり多いですね。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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