最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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朱里「今回は清本がメインの番外編だね」

和奈「わ、私がメインで良いのかな?何か朱里ちゃん達に悪い気が……」

朱里「気にしなくても良いよ。洛山の風景とか気になっている人もいるだろうし」

和奈「それでは始まります」


番外編 清本和奈の洛山生活①

京都府にある洛山高校は野球において全国一の打撃チームメイトと呼ばれる事と、スポーツ全体に力を入れているのか一般入学の条件として身長が170センチ以上ないといけないんだとか。

 

そんな高校にスカウトされてしまったのが私……清本和奈です。

 

(こ、ここだよね?洛山高校……。なんていうか世紀末みたいな雰囲気を醸し出しているんだけど、ここで良いんだよね?)

 

地図アプリを見ると洛山高校はこの場所を示している。つまりここで間違いない筈なんだけど……。

 

(入るのが怖い……)

 

校門前に着いてからは震えが止まらない。恐る恐る牛歩で足を進めようとすると……。

 

「なんだテメェ!?」

 

「ここは小学生が入ってくるとこじゃねぇぞ!」

 

怖そうな人達に絡まれました……。ああいうのをスケバンっていうのかな?

 

「あ、あの。わ、私は……」

 

「なんだぁ?聞こえねぇぞ!」

 

「ここはガキの遊び場じゃねぇんだ。怪我したくなけりゃ帰りな!」

 

怖そうな人達は私に詰め寄ってくる。こ、怖いよ。誰か助けて!

 

「あ~。その子は例の子だから、通してあげて~」

 

そう言って怖そうな人達の背後から声を掛けてきたのは桃色の髪をした女性だった。

 

(わぁ……。綺麗な人。この人もこの学校の人なのかな?)

 

女性を改めて見ると長身でスタイルの良い健康的な身体をしている。なにかスポーツをやっているのかな?右目に眼帯をしてるのも気になるけど……。

 

「ひ、非道さん!?」

 

「じゃ、じゃあコイツがあの!?」

 

長身の女性は非道という名前みたい。怖そうな人達が恐れているって……どんな人なんだろう?

 

「まぁね~。じゃあそこの子は私に着いて来て~」

 

「は、はいっ!」

 

このままどうすればわからないので、とりあえず着いて行く事にした。危なくないよね……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さっきは危なかったね~。まさしく取って食われるって感じ~」

 

「わ、私がこんなだからだと思います。この学校の一般入学の基準を満たしてなくて……」

 

「確かに君はそうだね~。でもそれはあくまでも一般入学なら……。でも君はスカウトでここに来ているんだから、堂々としていれば問題ないよ~」

 

間の抜けた口調だけど、優しい。なんかお姉ちゃんみたい……。

 

「……自己紹介がまだだった~。私の事は非道って呼んでね~」

 

そういえばさっきの怖そうな人達もこの人の事を非道って呼んでた。恐れられている様子だったけど……。

 

「き、清本和奈です」

 

「うんうん、知ってるよ~。なんせ私達がスカウトしたくらいだからね~」

 

「非道さん達が……ですか?」

 

「そうそう~。去年の中学3年生で野球をしている人を1人1人調べた結果、清本ちゃんが我々洛山高校に選ばれたのだ~」

 

「わ、私が……」

 

清本ちゃんって……。そんな風に呼ばれたの初めてだよ。

 

「清本ちゃんの小柄に似合わず当たればホームラン確実の打撃に私達は一目惚れしたんだ~」

 

「そんな事まで知ってるんですね……」

 

「まぁさる方と一緒に調べまくったからね~」

 

非道さんと話しながら歩いていく内にある部屋の前に辿り着いた。

 

「あの、ここは……?」

 

「ここは限られた生徒にしか入室する事が出来ない特別な部屋だよ~。これからは清本ちゃんも入れるようになると思うから、覚えておいてね~」

 

そんな特別な部屋に私が出入りしても良いのかな……?

 

「非道入りま~す」

 

ドアが開く。さっきまで非道さんがなにか操作してたし、暗証番号とかで入れる仕組みなのかな?

 

「ウム、よく来たな!非道もご苦労だったぞ」

 

「ありがとうございます~」

 

部屋の奥で座っていたのは赤い髪をして、サングラスをかけている女性だった。非道さんとは違って格好良いというか、雄々しい雰囲気が凄い……。

 

「私の事はとりあえず大豪月さんと呼びなさい!」

 

「は、はぁ。清本和奈です……」

 

簡潔に自己紹介が終わった……。この人といい、非道さんといい、なにかとわからない部分があるなぁ……。

 

「清本にはこれから簡単なテストをしてもらう!」

 

「テスト……?」

 

「なに、本当に簡単だ。明日の入学式が終わった後に野球部に入ってくる新入生のテストをするのだが、その実力を見せ付ければ良い!」

 

実力を見せ付けるって……どうしたら良いのかな?

 

「心配せずとも清本ちゃんはただ投手の投げる球を打てば良いだけだから大丈夫だよ~」

 

「はぁ……?」

 

2人共簡単に言ってるけど、本当にそれでも良いのかな?なにか他にした方が良い事とかあるような気がするんだけど……。

 

「今日はそれだけだ。明日に備えてゆっくりと休むが良い!!」

 

「そういう事だから、清本ちゃんまた明日~」

 

「は、はい。お疲れ様でした……」

 

なにがなんだかよくわからないままに解散となった。明日から3年間やっていけるのかな……。




朱里「入学式前で終わっちゃった……」

和奈「キリが良いからね……」

朱里「この番外編って二宮のやつと違って続くかわからないのに、それで良いのかな……?」

和奈「瑞希ちゃんがメインの番外編と比べて好評だったら続くかも……?」

朱里「まぁ見切り発車だから、仕方ないのかもね」

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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