放課後。今日は練習をお休みして、非道さんとメアちゃんと一均って呼ばれる施設に赴いているんだけど……。
「しっかし和奈ちゃんもタイミングが良かったね~。一均なんて滅多に来れない場所なのに」
「そ、そんなに凄いところなの……?」
「まぁ洛山の部員の中でも私と大豪月さんと黒咲ちゃんくらいしか行った事がないからね~。でも清本ちゃんには今後もお使いで行ってもらう事になるだろうから、場所は覚えておいてね~?」
「は、はい……」
一均がどんな場所かはわからないけど、なんだかとんでもないところに行こうとしてるのはわかる……。私の中の危険信号が悲鳴をあげてるもん。
「着いたよ~」
洛山高校から歩いて約20分。散歩には丁度良いコースを歩いてたから、ウォーキングとかにも運用出来そうだね。
「一均がどんなところかは入ったらすぐにわかるから、着いて来てね~」
「は、はい」
「はーい!」
中に入って目にした物に、私は思わず息を呑んだ。叫びそうなのを堪えたから……。
(ひ、1つ1万円!?まさか一均って……)
「商品の値段で大体察したと思うけど、ここは1万円均一ショップ……通称一均だよ~」
「わたしも始めは戸惑ったけど、ここのお菓子とか食べてると病み付きになっちゃった♪」
「黒咲ちゃんも時々利用してるもんね~」
「稼いでますから!」
メアちゃんって一体何者なんだろ……。
「で、でもこんなところがあったんですね?」
「ここで部の備品とかを買うから、清本ちゃんが部長になった時とかに1人で行ってもらうかも知れないね~」
こ、こんなところに1人で来たら心が病んじゃいそうだよ……。
「じゃあ私は必要なものを買って来るから、迷子にならないようにね~?」
非道さんはヒラヒラと手を振って、カートを押して行った。部の備品ってかなり多くを買うと思うから、1回の買い物で数十万円ものお金を使うんじゃ……?
「わたしもお菓子買おーっと。和奈ちゃんも来る?」
「う、うん。行かせてもらおうかな……?」
こんなところで1人になりたくないよ!
メアちゃんが来たのはお菓子コーナー。ここも例外なく1つ1万円だから、ビビっちゃうよ……。
「まずはペロペロキャンディーでしょ?チョコと……」
次々と甘いお菓子を買い物カゴに入れて(あれは最早ぶちこんで)いるメアちゃんに戦慄……。これだけで20万近くはあるよね?
「ふぅ……。これで全部かな?あとは……」
最後にメアちゃんが手に取ったのは、角砂糖のパック。それを5袋くらいカゴに投入した。遂に20万円を越えちゃったよ……。
「じゃあ私はお会計に行くけど、和奈ちゃんはどうする?」
「お、置いて行かないで……」
何も買ってない事に罪悪感があるけど、そんなに手持ちがないもん……。
「お会計の方23万円になります」
「はーい」
メアちゃんが財布から1万円札を数え始め、23枚になったところで店員さんにお金を渡した。い、いくら持って来てたんだろう……。
「丁度頂戴致します」
「領収書くださーい」
「少々お待ちください」
て、手慣れてるなぁ……。
「お待たせ~。じゃあ帰ろっか~」
「は、はい……」
非道さんも合流し、洛山へと帰る事に。精神的な疲労が尋常じゃないよ……。
「あっ、非道さん。領収書を切ってもらったから、よろしくね?」
「黒咲ちゃんもワルだね~。まぁ黒咲ちゃんには色々とお世話になってるし、あとでお金を取りに来てね~」
「やった♪ありがとうございます!」
ちなみに2人の買い物で総額100万円を越えたみたい。私もこれからはここの空気に慣れなくちゃいけないのかな……?
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
-
見たい
-
見たくない