最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 清本和奈の洛山生活⑰

「起きろ愚か者共!!」

 

社長の怒号が鳴り響く。メアちゃん曰くこれは朝4時……今の私達の起床時間を示したものだ。

 

「ね、眠い……」

 

「この合宿で慣れてね~」

 

夜型の黛さんはとても眠そうにしていた。もしかしてこの時間に寝ようとしてたのかな……?

 

「おはよう和奈ちゃん」

 

「メアちゃん……。おはよう」

 

私も黛さん程じゃないけど眠い……。1時間前まで大竹で素振りをしてたし、普段の寝付きもそんなに良くないから、余計に眠く感じるよ……。

 

「特別メニューを任されてるって事は、それだけ和奈ちゃんが期待されてるって事だよ。和奈ちゃんはきっと洛山にとってなくてはならない存在になる……。わたしはそう思ってるからね?」

 

「う、うん……」

 

メアちゃんからも期待されてるし、なんとかあの大竹に付いてる葉っぱを全部振り切って落とさなきゃ……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それでは次のメニューを行う!」

 

私達の周りには大量の丸太が並べられていた。もしかしてこれをどこかに運ぶのかな……?

 

「この先に獄楽島が所有する野球場がある……。今からその野球場までここにある丸太を運んでもらうぞ!」

 

結構量がある……。それにかなり大きい丸太だから、運ぶのに一苦労しそうだね。

 

「そして運び方だが……貴様達、今から四つん這いになれ」

 

『へっ……?』

 

私を含めたメアちゃん以外の1年生が呆気に取られた声を出す。よ、四つん這い……?

 

「こ、これでどうするんですか?」

 

1年生が全員四つん這いになったところで、誰かが社長に説明を求めた。

 

(丸太を運ぶ、今の四つん這いの体勢……)

 

ま、まさかこの状態で丸太を運ぶの!?

 

「じっとしていろ。今からロープでまとめられたこの丸太を貴様達に括り付けるからな……!」

 

「えっ!?」

 

そうして出来上がったのが、今の私達。四つん這いの状態で、ロープに括られた丸太を運ぶように、私達もロープで縛られてる……。コンプライアンス的にギリギリアウトな気がするよ?

 

「四つん這いの状態で大量の丸太をあの坂道の向こうにある野球場まで輓馬のって如く運ぶ……名付けて『人間輓馬』だ!始めろっ!!」

 

社長の号令と同時に動き出す。今までにない練習だから、私を含めた1年生は戸惑いを隠し切れないよ……。

 

「先に行かせてもらうぞっ!!」

 

「お先に~」

 

「早く終わらせよっと」

 

そんな中で先導して行くのが大豪月さん、非道さん、メアちゃんの3人。この3人はまるで普通に四つん這いで進んでいるかのようにスルスルと進んでいく。

 

「んしょ。んしょ……」

 

そのやや後ろで黛さん達2年生が進む。

 

(こ、これは私も負けられない……!)

 

そう思った私はいつの間にかスピードを出して、ドンドンと進んだ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁっ……!はぁっ……!」

 

目的の野球場へと到着。順番としては真ん中よりも少し早かったみたい。まだ1日が始まったばかりなのにもうくたくただよ……。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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