合宿3日目。この日も朝4時に起きてロープを登ってからの鯉のぼり、人間輓馬を繰り返し、それに加えて今日は……。
「今日は新しい修練を与える!」
そう言っている社長の横には大きな滝が激しく流れていた。
「今から貴様達がやるのは単純明快……。この滝を登ってもらうぞ!」
「た、滝を!?」
「左様。この滝は岩肌が露出しており、それを利用してロッククライミングの要領で登るのだ!」
い、一応明確な攻略方法はあるんだね。ロッククライミングなんて人生でやった事がないけど、やらなきゃだよね?こんな形でやる事になるとは思わなかったけど……。
「始めろっ!!」
「フハハハハ!この程度、軽い軽い!」
「お先に~」
社長の開始合図と同時に登り始めたのは大豪月さんと非道さん。やっぱりこの2人は洛山の中でも群を抜いているよね。
(私も負けてられない……!)
荒れ狂う滝だけど、岩肌を上手く利用して……よし、なんとか登れるよ!で、でも……。
(み、水が冷たい……。5月の水ってこんなに冷たかったの!?)
冬の季節程冷たくなく、夏の季節よりかは冷たい……。この時期にこの練習をする意味ってこういう事も含まれてるのかな?
「やるね和奈ちゃん。わたしも……っと!」
下からメアちゃんが一気に這い上がる。
「メアちゃんはこの練習をやるのは初めてなの?」
「まぁね。やった事あるのは大豪月さんと非道さんくらいじゃない?」
成程……。だからあの2人以外は苦戦してるんだね。
(でもここで苦戦しているようじゃ、全国へ散り散りになったライバル達には勝てないよね……!)
だから私は負けない……。どんなに厳しくて理不尽な練習にも屈しない!
「ふぅ……」
な、なんとか登り切れた……。途中2回くらい落ちそうになっちゃったよ。
(社長はこれを練習メニューに組み込むみたいだし、合宿の内に慣れとかないとね……)
「この後は昼休憩、そして試合を行ってもらう!」
し、試合!?
「いつもの相手か……。社長、今の我々の戦力ではどれくらいの相手が来る?」
「貴様達の総合力で相手取るのは4軍だろうな。だが貴様達とは良い勝負が出来る筈だ」
「まぁ妥当ですよね~」
3人の会話から察するに、メインチームの相手じゃないみたいなんだけど……?
「メ、メアちゃん。私達の試合相手ってどこなのかな?」
「ん?まぁ気になるよね。わたし達の相手は黒獅子重工ってチームなんだけど、この獄楽島を本拠地とする社会人野球チームで……」
「こ、この島を所有してるチームなんだ……」
「そしてこの洛山高校も黒獅子重工の監視下でもあるんだよ。わたしも黒獅子重工から派遣されて洛山高校に来たしね」
えっ……?
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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