最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

542 / 1797
番外編 清本和奈の洛山生活21

いよいよ試合開始。私達は後攻なんだけど……。

 

「ひっひっふー……。ひっひっふー……!」

 

先発投手の黛さん(先輩呼びを禁止された)がこのように緊張でガチガチになってしまってる。私もさっきまで緊張してたけど、黛さん見てたら、それが解れちゃったよ……。

 

「黛さんも大変そうだねー。まぁ4軍とはいえ黒獅子重工を相手にするんだし、緊張もわからなくはないんだけど」

 

聞いたところによると、黒獅子重工は社会人野球チーム最強の地位を数年間キープしている強豪チーム。その4軍は今の洛山のレベルに合わされた選手達の集まりみたい。

 

「今日の相手は4軍って言ってたけど、それよりも上ってどれくらいの強さなの?」

 

私はふと気になっていた事をメアちゃんに尋ねた。

 

「うーん。最近は入れ替わりが結構激しいって聞いたから、一概には言えないんだけど……。3軍は全国大会で優勝を勝ち取れるレベルだね」

 

「よ、4軍と3軍で結構な差があるんだね……」

 

「文字通り選手のレベルが違い過ぎるからね。で、2軍は社会人野球のリーグで優勝が出来るレベル。リーグに出てるのが主に2軍の選手達になるかな」

 

「えっ……?に、2軍でリーグに出場してるの!?」

 

「そうなるね。プロ野球チームとも良い勝負が出来ると思うよ?」

 

2軍でこれなら、1軍ってどれくらい強いの……?

 

「そ、それで1軍は……?」

 

「あー。1軍はねぇ……」

 

あれ?口を濁してる……?

 

「1軍に在籍してる選手達は野球の上手さとかじゃないんだよね。もちろん2軍よりかは上手いけど、野球をするだけなら実力に差はないんだよ」

 

「ど、どういう事……!?」

 

「黒獅子重工の1軍は時々行われるベーフェスや裏野球大会に参加するのが主になるね」

 

「う、裏野球大会……?」

 

ベーフェスはともかく、裏野球大会って……?

 

「裏野球大会っていうのは本当不定期に行われるの。1年に1度行われてると思ったらその1ヶ月後に開催されたり、はたまたその半年後に再び……みたいに開催時期がバラバラなんだ。前回の裏野球大会は20年くらい前だけど、それからは音沙汰がないしね」

 

「なんでそんなに開催時期がバラバラなの……?」

 

「運営組織が色々と企んでいるみたいで、その思い付きで行われてるって社長は言ってたね」

 

(まぁ裏野球大会の運営がベーフェスの運営と結託したって聞いたから、また頻繁に行われそうではあるんだけどね……)

 

よ、世の中には色んな野球大会があるんだね……。瑞希ちゃんなら知ってたのかな?

 

「おい。試合を始めるぞ?」

 

「す、すみません!」

 

「はーい」

 

色々と気になる事はあるけど、とりあえず目の前の試合だね。頑張ろう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カンッ!

 

 

「サード!」

 

黛さんはマウンドに立つと、緊張していた雰囲気から切り替わってまるで別人みたい。

 

 

ポロッ。

 

 

私も早く洛山の守備力に慣れないと……。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

  • 見たい
  • 見たくない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。