『プレイボール!!』
「さて。おまえ達、わかってるな……?目標は30打点だ!」
『はいっ!!』
「30打点って……。間違いなく対戦相手の心は折れちゃうね」
「2度と野球が出来なくなるかもねー」
試合に出ないメアちゃんといたみちゃんは完全に他人事のような発言。そしてそれに対して何も思わなくなっちゃった私って、洛山高校野球部に染まっちゃってるのかなぁ……?
カンッ!
あっ。気が付いたら、ノーアウト一塁・二塁になってる。
「それじゃあ勝利への布石を打っておきますか~」
次は3番の非道さん。非道さんのスタイル的に見送るのかな?それともいきなり打ってくるのかな……?
「和奈ちゃん。ネクストネクスト」
「あっ。うん……」
私も4番としての責務を果たさなきゃね……!
ズバンッ!
『ストライク!バッターアウト!!』
ネクストサークルで待機してると、非道さんが三振になってた。
「あとはよろしく~」
「視たんですね……?」
「まぁね~。頼んだよ~?」
「……行ってきます!」
高校公式戦初の打席……。先輩達が作ってくれたチャンスを活かさなきゃね!
「……って和奈ちゃんは思ってそうだよね」
「無法者が集まってる洛山高校でそんな意識する訳ないよ。皆自分勝手にやってるだけ……」
「まぁそれが今の洛山高校の弱点だからね~」
「でも非道さんはそんな意識の改革を狙ってるんでしょ?」
「そうだね~。今はその為の準備中かな~黒咲ちゃんと古賀ちゃんも協力してね~」
「なんか悪の組織を改善させる正義のヒーローみたい!もちろん協力するよ!」
「……まぁそれが和奈ちゃんの為になるなら、わたしも協力するよ」
メアちゃんといたみちゃんと非道さん。何の話をしてるんだろ?随分盛り上がってるみたいけど……?
ズバンッ!
『ストライク!』
あっ!?いつの間にか追い込まれてる!
「あれ?和奈ちゃん追い込まれてるよ?」
「私達の話を気にしてるみたいだね~」
「それでも和奈ちゃんは打つよ。あの程度の投手じゃ、和奈ちゃんの相手は務まらないね」
ツーナッシングからの3球目。セオリー通りなら、1球外して来ると思うけど……?
(真ん中高め……?2球見逃してるから、甘く入ったのかな?正直こんなボーナスみたいな球を打っても良いなら……)
思い切り打っちゃうよ……?
カキーン!!
「金属バットの良い音だね~。聞いてて気持ちが良いよ~」
「まぁあの程度の投手に清本が苦戦する訳がないな。2球見逃す事で、相手の油断を誘った良い判断だ」
ちなみに大豪月さんが言ってた高尚な理由はないよ?ただベンチの会話に気を取られてただけだよ……?
そして……3回表。
カキーン!!
「またまたホームランだね。ふわぁ……」
「今の和奈ちゃんのホームランで35点目。和奈ちゃん自身も6打数6安打6本塁打の15打点……か。こりゃ確かに虐殺だね」
(うーん。敬遠球へのアプローチも今の内に考えた方が良いよね?)
「当の和奈ちゃんはなんか別の事考えてるね」
「それもとんでもない事をね……」
『ゲームセット!!』
「あ、あれ?ゲームセット……?」
試合って最低でも4回まではやらなきゃいけないんじゃ……?
「相手の心が折れたみたい」
「というか思ったよりも耐えてたね~」
試合は相手高校の試合放棄によって、私達の勝利。3回表時点で35点だったし、次の回でどのくらい点を取れるか試したかったのに……。
「清本ちゃんもすっかり洛山高校の一員だね~」
それはどういう意味ですか……?
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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