最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 清本和奈の洛山生活39

ワンアウト満塁。このピンチの局面で新越谷は投手交代。マウンドに上がったのは……。

 

「朱里ちゃんがマウンドに!?」

 

朱里ちゃんだった。朱里ちゃんは確かに凄い球を投げるけど、この局面を抑えられるかどうかはまた別の話なんだよね。大丈夫なのかな……?

 

「この局面で出て来るって凄い度胸だね~☆」

 

「ですが新越谷にとっては最適解の一手です。これを見越して朱里さんと武田さんの両方をスタメンに置いたのでしょう」

 

控えの選手を温存しつつ、ワンポイントで投げさせるにはそれぞれ特定のポジションを守れるようにならなきゃいけない。前に言った部員が少数である事のメリットを最大限生かしてるね。

 

「しっかしこんなに早く朱里の成長が見られるとはね。梁幽館には感謝だね♪」

 

「そうですね。朱里さんがシニアからどれだけ成長したのか楽しみです」

 

瑞希ちゃんも知らないって事は正真正銘このマウンドが朱里ちゃんの高校初めての登板になるって事……。どんな球投げるのかな?シニア時代からどれだけ強くなったのかな……?

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

「初球に投げたのは朱里さんが得意とするストレート(に見せた変化球)ですね」

 

「あれ未だにアタシ打てないんだよね~。中田さんはその秘密を探ろうとしてるのかな?」

 

「多分そうだと思う。だとしたら少なくともこの打席は誤魔化せそうだよね」

 

私達の誰もがこの場をやり過ごす為の朱里ちゃんの登板だと思ってた。次の1球を投げるまでは……。

 

 

ズバンッ!

 

 

『す、ストライク!』

 

「え……」

 

「今のって……ストレートだよね?」

 

「……そうですね」

 

あんなストレートを投げるなんて……。瑞希ちゃんの様子を見る限り、瑞希ちゃんですら知らなかった朱里ちゃんのストレート。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

「…………」

 

「…………」

 

「…………」

 

観客席では今日1番の歓声が鳴り響く反面、私達は言葉を失っていた。まさか朱里ちゃんがあんな球を投げるなんて……。

 

「あ、朱里ちゃん、いつの間にあんな球を投げるようになったんだろ……」

 

「あ、アタシは知らないかな~。瑞希は?」

 

「……私も知りませんでした。まさかあれほどの球速を身に付けていたとは」

 

やっぱり瑞希ちゃんも知らなかったみたい。相当秘密裏に練習してきた球って事だよね……。

 

(球速そのものは大豪月さんの方が全然速い。多分あの中田さん?なら打てない程の球じゃないとは思う。でも朱里ちゃんの投げたストレートは打席に立たなきゃわからない代物なんだろうね……)

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

後続の打者も三振に抑えたけど、あのストレートは見られなかった。この試合はもう投げないのかな……?

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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