最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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親睦会?③

「青い空……!」

 

「青い海……!」

 

「「私達は沖縄に来たぞーっ!!」」

 

沖縄に到着するなり、金原と橘のテンションの上がりようがヤバい。清本と志田さんが苦笑いしてるじゃん……。

 

「これからどうするんですか?」

 

「まずは宿泊施設にチェックインですね。ここからそう遠くない場所にありますので、行きましょう」

 

二宮の引率の下、私達は宿泊場所に向かう訳なんだけど……。

 

「そ、そういえば私達中学生だけでこんな遠くに来て良かったのかな……?」

 

「和奈は心配性だねぇ。親にもちゃんと話してるし、問題ないって☆」

 

清本の心配に金原が笑いながら答えるけど、確かに保護者同伴じゃないと止められても可笑しくない……。

 

(まぁ私のところは冷戦状態だし、家には若干嫌な空気も流れてるし、この親睦会……?でリフレッシュ出来たら良いけど……)

 

「……とは言え和奈さんの言う事も尤もです。一応後程保護者という名目で私の姉が夜から合流します」

 

二宮の……姉?

 

「予定とかは大丈夫だったの?」

 

「あの人は割とフラフラする性格ですので、特に問題はありません。今回の事も息抜きとか言ってるかも知れませんね」

 

どうやら清本は二宮の姉とやらを知ってるみたいだ。幼稚園くらいからの付き合いなんだっけ?

 

「へぇー。瑞希ってお姉さんいたんだ。何歳?」

 

「私より9つ上ですので、今年で22歳ですね」

 

「じゃあ今は大学生なんだ?」

 

「いえ。姉は既に大学を卒業しています」

 

「短大出身って事……?」

 

「飛び級して、卒業しています。確か……15歳で主席卒業して、そこから今みたいにフラフラと……」

 

えっ……。今なんかとんでもない事を言ってたような。じゅ、15歳で大学卒業!?しかも主席!?

 

「瑞希ちゃんのお姉さんって凄く頭が良いんだよね……。幼少期からかなりの切れ者で、頭の回転も早くて、雲の上の人みたいで……」

 

「あの人の頭の良さは尊敬に値するのですが、如何せん自堕落なので、もう少ししっかりとしてくれれば何も言う事がないのですが……」

 

二宮の姉の生活事情を聞いてしまった気がするんだけど、本当に良いのかなぁ……?

 

「それよりもそろそろ行きましょう。時間は有限ですよ」

 

「よーし!早速遊ぶぞ~!」

 

「もちろん先に練習です。まずはランニングから……」

 

「ですよねー」

 

なんか二宮と橘がコントみたいなやりとりをしてるんだけど……。この光景を後輩が見てるんだよ?

 

『…………』

 

「……とりあえずアタシ達は普段こんな感じにわちゃわちゃしてるから、親しみやすいと思うよ?」

 

「い、いずみちゃん。それフォローになってないよ……」

 

前途多難なんだけど……。

 

(まぁ練習の時間になったら、橘もやる気を出す……よね?)

 

沖縄に来て遊ぶ気満々だけど、二宮監修の下でキチッとした練習もあるし、私が心配する必要もないのかもね……。

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