五条高校との試合から2日後。今日は京都府大会の決勝戦なんだけど……。
(今日は朱里ちゃん達がいる新越谷の試合とも被ってるんだよね。新越谷は絶対に脅威になるから、試合観戦は生でしておきたい。一昨日からずっと考えてたけど、答えが浮かばないや……)
もう瑞希ちゃんといずみちゃんに頼んで、観戦を撮って送ってもらおうかな……?
「何を悩んでいる清本?」
「大豪月さん……」
今日の日程に頭を悩ませていると、大豪月さんが声を掛けてくれた。誰かに話すと楽になりそうだし、私の苦悩を大豪月さんに話す事に……。
「成程な……。フン。どうするべきなのかは決まっているだろう!」
「そ、そうですよね……」
普通に考えたら、こんな悩みなんて可笑しいんだ。自分達の決勝戦の方が大事なのは当たり前……。
「五条高校以外の相手など取るに足らん!新越谷の試合を観戦して、その結果を見届けるが良い!!」
「えっ……?ええっ!?」
そっち!?そっちなの!?でも確かに一昨日に五条高校との試合が実質的な決勝戦って話はしてたね……。
「い、良いんですか……?」
「構わん!なんなら私と非道も埼玉まで赴いてくれるわ!!」
だ、大豪月さんと非道さんまで抜けるの……?試合の指揮とかどうするんだろう?
「……という訳で非道!」
「はいは~い」
「話は聞いてたな?我々3人で埼玉へと向かう。出陣の支度を済ませておけ!」
「了解で~す。試合の指揮は黒咲ちゃんと古賀ちゃんに任せておきますね~」
「うむ!」
な、なんかとんでもない事になってきたよ……。
ところ変わって埼玉の大宮球場付近。瑞希ちゃんと白糸台のエース投手の神童さんが一緒にいた。
「春以来だな大豪月」
「我が宿敵の神童ではないか!」
この2人からは因縁みたいなものを感じるよ。1年生の頃からやり合ってきたんだっけ……?
「おまえ達も新越谷の試合を観に来たのか?」
「フン!新越谷には我が洛山高校の清本が世話になった奴がいるそうだな!他にも優秀そうな奴がいれば、スカウトするという目的もある」
「スカウト……。おまえと非道が進学予定の仏契大学に誘うつもりか?」
「お眼鏡に叶う奴がいれば……な」
大豪月さんと非道さんは2人なりに私に同行した理由があるみたい。それにしても……。
(大豪月さんも非道さんも大学進学なんだ……。2人の実力ならプロも放っておかないと思うけどなぁ……?)
まるで決まっているような発言から、その大学へと進学する確固たる想いが秘められてそうだよ。
「そろそろ試合が始まりますよ~?」
「ム?もうそんな時間か。行くぞ非道、清本!応援席が我々を待っている!」
「は~い」
「は、はいっ!」
も、もうそんな時間なの!?もういずみちゃんが先に席を取ってるかも……。
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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