最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 清本和奈の洛山生活54

試合は4回裏。美園学院の攻撃は2番からの好打順。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

「2球見逃したね」

 

「待球戦法は三女の夜子が使ってるイメージが大きかったけど、夕香もそれに肖ってるのがな?」

 

球を見極めてるのかな?武田さんは結構球種が豊富だから、狙い球を絞るのに手間取っているようにも見えるけど……?

 

 

ガキッ……!

 

 

「打ち取った……けど、あの当たりは良くないね」

 

「あれじゃ3姉妹の走力の餌食だもんねー」

 

三森3姉妹の走力だとやってる事はセーフティバントとなんら変わりないよね……。

 

『セーフ!』

 

「キャッチャー前の打球ですら問答無用でヒット扱いか……。あの走力はかなり厄介だぞ」

 

ゴロを打たせると内野安打扱い……というのが三森3姉妹の打撃の特徴なのかも?

 

「3姉妹の得点パターンに入っちゃったね……」

 

「川越シニアにいた時は朱里のお陰で塁に出さずに済んだけど、ここから二盗三盗は当たり前で、そこから確実に1点を取りに行く流れになってるんだよね。本当に厄介だよ……」

 

シニアの時は本当に朱里ちゃんに救われてた。三森3姉妹を悉く三振に抑えていたから……。でも今のこの状況……。1点は確実だろうね。

 

そしてあっという間に三盗を決められ、ノーアウト三塁。

 

「足速いな……。あの3姉妹は全員あれくらい速いのか?」

 

「そうですね。細かい差違はありますが、3人共あのように二盗三盗は容易く出来るでしょう」

 

あの姉妹の走力に差違があるんだ……。瑞希ちゃんの情報力と慧眼っぷりに脱帽だよ。

 

「アタシもあれくらい速くなれたら良いんだけどねぇ……」

 

いずみちゃんが羨ましそうに言ってるけど、あの走力は常識の範囲から出ちゃってるような気がするんだよね。それに……。

 

「あれよりも速い……ってなるとあの子だけかも知れないね」

 

「あの子……?あれよりも上がいるのか?」

 

神童さんが呆れながら聞いてるけど、いるんだよね。あれよりも上が……。

 

「私達と同じシニア出身で主に代走や守備で途中出場する事が多かった人です。和奈さんが言うように彼女ならあれよりも素早く盗塁を成功させるでしょう」

 

そんな選手が村雨静華ちゃん。同じチームにいたのは4ヶ月くらいだったけど、それでもちゃんとした結果を残してきたんだよね。今何してるんだろ……?

 

「盗塁とかチマチマするのは好かんな。野球の基本はホームランと三振だ!」

 

「それを基本にしてるのはうちだけでしょうね~」

 

大豪月さんの言う基本も間違ってはないんだけどね。そっち方面に全振りし過ぎって感じだよね。洛山の野球は……。

 

『アウト!』

 

3番は武田さんの球を打ち上げて、ショートフライ。でも打球の深さと、三森3姉妹の走力を考えると……。

 

「走った!?」

 

やっぱり走るよね……。

 

「おいおい。まさか内野フライでタッチアップを成立させるつもりなのか?」

 

「それを可能とさせるのがあの3姉妹でしょうね。シニア時代もあれくらいのフライなら、タッチアップをしていました。普通の選手で言うところの外野フライと大差ないでしょう」

 

実際に当たるとかなり厄介だし、今の内に対策とか考えた方が良いのかな……?

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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