最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 清本和奈の洛山生活61

ノーアウト一塁。2番に入るのは、粱幽館の陽さん。いずみちゃんの打席を凝視してたけど、ライバル意識してるのかな……?

 

(よーし、じゃあ初球から行っちゃおっかな~♪)

 

いずみちゃんは盗塁を試みてる……。リードも結構大きいし、バッテリーには警戒されちゃうんじゃないかな……?

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

いずみちゃんはすかさず盗塁。

 

『セーフ!』

 

ウエスト球じゃない分、楽に盗塁が出来たね。

 

「盗塁のスタートは良かった……。君が指示を出したのか?」

 

中田さんが瑞希ちゃんに尋ねた。この試合では瑞希ちゃんが監督を兼任してるようで、陽さんの待球の指示も瑞希ちゃんが出しているらしい。

 

「私は何も指示していません。いずみさん自身ヒット1つで得点に繋がるように動いたのでしょう」

 

「川越シニア出身の人間は皆自我が強いのか……?」

 

「……悪く言えば荒くれ者の集団ですからね。勿論キチンと指示を聞く人もいます。梁幽館にいるあの2人がとても良い例でしょう?」

 

「……納得だな」

 

な、なんだか川越シニアの風評被害が……。女子選手は男子選手程やんちゃじゃないから……じゃないよね?

 

 

カンッ!

 

 

陽さんが打った打球はセカンドゴロ。アウトにはなっちゃったけど、いずみちゃんは三塁に到達してるし、最低限の役割は果たせたと思う。

 

「お願いしますね。亮子さん」

 

「任せておけ」

 

(武田の球種で要注意なのは大きく曲がるナックルスライダーとツーシーム、そして速めのストレートに朱里が投げていたストレートに見せた変化球の4つ……。それ等が上手い具合に噛み合って、相手打者を打ち取る……というのが武田の基本戦術だ。瑞希のサインは得点重視。それなら私は浅いゴロか三振に気を付けていけば良い)

 

次は亮子ちゃん。亮子ちゃんなら確実にいずみちゃんを還すバッティングをしてくれる筈……!

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

とか思ってたら、あっという間にツーナッシング。でも亮子ちゃんはきっと打ってくれる……!

 

 

カンッ!

 

 

3球目。亮子ちゃんの放った打球はセンター正面のライナーになりそう……。

 

『アウト!』

 

でもいずみちゃんのタッチアップには充分だよね。

 

「たっだいま~☆」

 

いずみちゃんも還ってきて、私達が先制。次は私の番だし、頑張ろう!

 

「和奈、武田の球はここ1番で伸びてくる……。気を付けろ」

 

「亮子ちゃん……?」

 

「さっき打った打球は私の感触的にフェンス直撃だと思っていた」

 

「でも結果はセンターライナーだった……か」

 

「和奈なら心配はないだろうが、急に伸びてくる球に注意してくれ」

 

「……うん。アドバイスありがとう亮子ちゃん!」

 

アドバイスをもらっても、私のやる事は変わらない。球を見極めて、思い切りバットを振るだけ!

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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