瑞希ちゃんの頑張りで出塁したものの……。
ズバンッ!
『ストライク!バッターアウト!!』
はづきちゃんは三振に倒れてしまう……。
「やー、参った参った。武田さんってばかなり良い球投げるんだもんなぁ……」
「それ差し引いても、はづきはアッサリと三振してない?」
「いやいや。そんな事ないよ?」
(はづきちゃん自身があんまり気にしてなさそうで良かった……。三振を引き摺って、投球に支障が出ると困るもんね)
そんなこんなで2回表裏が終了。すると……。
「あっ、2回が終わってる!」
「手続きをキチンとしていれば途中で間に合ったと思うわよ。貴女がモタモタしていたのが悪いんじゃない……」
2人の人影が……。瑞希ちゃんの話によると、私達混合チームの監督役にって事みたいだけど、あの人達って……!?
「久し振りだね朱里ちゃん。元気そうで何よりだよ!」
「お久し振りです六道さん」
現川越シニアの監督の六道響さん。そしてもう1人は……。
「朱里」
「か、母さん!?六道さんと今でも面識あるの?」
朱里ちゃんのお母さんの早川茜さん。私達の世代からすれば、憧れの感情を抱くレベルの有名人。六道さんとは学生時代からの付き合いなんだって。
「茜ちゃんは私の飲み仲間だよ!」
「貴女が勝手に絡んでくるのよ……。とりあえず何人しか私達の事を知らないみたいだし、自己紹介でもしたらどうかしら?」
お酒云々は気にしなくても良いんだよね……?そんな疑問を流して、六道さん達の自己紹介が始まる。
「私は六道響だよ!川越シニアで監督をやってるんだ。よろしくね!」
「早川茜よ。朱里の母に当たるわ。よろしく」
「あ、朱里ちゃんの……」
『お母さん!?』
『お義母さん!?』
お母さんの意味合いが変わってそうな発言が何人かから聞こえたような……。気のせい?
「ちょっと待って……。六道響さんと早川茜さんって……まさか20年前に世界一の高校生バッテリーって呼ばれたあの!?」
そう……。過去に世界一の高校生バッテリーと呼ばれていたのがあの2人……。その内1人が川越シニアの監督で、もう1人が朱里ちゃんのお母さんだなんて、凄い縁だよね。
「なんか久々に聞いたね。その通り名」
「貴女はシニアで監督をやっているけれど、私なんてもうただの主婦よ?」
「いやいや、茜ちゃんも腕は衰えてないじゃん。この前の草野球擬きでも投手として活躍してたよね?」
「あんな機会も2度とないでしょうね。それにまだ私も最低限の事は出来るわ。だって朱里に投球の技術を教えているもの」
朱里ちゃんはお母さんとあんまり仲が良くないって話を前に瑞希ちゃんから訊いた事があるけど、今もそうなのかな?シニア時代に引っ越ししそうになったっていう事件もあったし、その辺りが少し心配だな……。
「朱里があんなに凄い投球をするのは最強投手と呼ばれた母親からだったとはな……」
「道理で朱里が鋭い投球をする訳だね……」
「流石朱里せんぱいです!」
シニアから知り合った亮子ちゃん、いずみちゃん、はづきちゃんは朱里ちゃんのお母さんを知らないから、目から鱗のような感情を抱いていた。朱里ちゃんは朱里ちゃんで天性の才能があると思うよ?
「今は試合中なのだし、私達は連合チームの責任者として合流するわよ」
「まぁ指示出しは瑞希ちゃんだけでもでいけると思うし、私達はベンチから観戦だね!」
「じゃあ二宮達の監督って……」
「私達よ。響が言っていたように私達はただ貴女達の試合を観るだけになると思うわ。責任者……という立場上連合チームの監督になるだけよ」
監督2人が加わって、試合が再開された。
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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