最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 二宮瑞希の白糸台生活 夏大会編 1年目 25

二宮瑞希です。本日も新越谷の試合を和奈さんといずみさんと共に観戦していきましょう。

 

「新越谷もあと2つ勝てば全国出場だね~!」

 

「今日試合する咲桜、美園学院、椿峰と残っている高校もシードレベルの高校です。全国出場は新越谷にとって近いようで遠い道のりとなるでしょう」

 

そのような会話をしながらも、球場に入っていく。そこには既に電光掲示板に両チームのオーダーが表示されていました。

 

「これは……」

 

「いやー、これは凄い試合になりそうだね~」

 

「で、でも亮子ちゃんがショート以外のポジションを守っているのをシニアでは見た事がないよ」

 

友沢亮子……。シニアでは3年間ショートのレギュラーを守り切り、彼女が通う咲桜高校でも埼玉県内で最高の遊撃手とも呼ばれている田辺さんからもショートのポジションを奪取する程の実力者。それが……。

 

「だね~。まさか亮子が……」

 

電光掲示板に映っている亮子さんの上の数字は1……。つまりこの試合では亮子さんは投手を務める事になります。

 

「まぁ今は試合を観よっか。新越谷は朱里が先発みたいだし☆」

 

「そ、そうだね!」

 

「朱里さんが頭から出場しているのはこれで2試合目……。しかも今度は先発投手としての出場になりますね」

 

この試合の1番の見所は朱里さんと亮子さんの対決です。亮子さんシニアでの紅白戦では対朱里さんとの勝率は6割弱……。この試合ではその数値も覆るでしょうか?

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

「あ、あっという間に追い込んじゃった……」

 

「流石朱里だね~!」

 

「ですが見送り方に少し余裕が見えますね」

 

(これは朱里さんの投げるストレートに見せた変化球の正体を見極めようとする動き……。そうなると次はバットを短く持って、朱里さんの球に対抗するのでしょうか?)

 

私の予想した通り、咲桜の1番打者……小関さんはバットを短く持ってカット打ちを試みます。

 

 

ズバンッ!

 

 

しかし朱里さんの手数はかなり豊富……。事前に情報を聞いたところで、それを実践で対抗が出来るかはまた別の話ですね。

 

「朱里の球をカットしようとしたみたいだけど、そんな簡単にはいかないよね~。アタシだって打った事がないんだから」 

 

「あれ?いずみちゃんって朱里ちゃんの球を打った事がなかったの?」

 

「ないよ~!練習試合でも2三振しちゃったもん!」

 

そういえばいずみさんは朱里さんに全敗していましたね。高校でも未だに打てていないと……。

 

「朱里さんの球を同期でまともに打った事があるのは和奈さんと亮子さんくらいですからね。バットに当てるだけなら私でも出来ますが……」

 

私が朱里さんからヒット打てたのは1度だけ……。何度機会があるかはわかりませんが、高校ではなるべく多く打っておきたいですね。 

 

「種がわかればそこまで難しい球でもないんだけどね」

 

和奈さんが言うように、カラクリがわかれば当てるのは難しくはありません。それを朱里さんは手数の多さでカバーしています。

 

「アタシには今でもその種がわからないんだけど……。和奈教えて?」

 

「自分で考えよ?」

 

「ですよね~!」

 

(そう……。朱里さんの投げるストレートに見せた変化球を亮子さんは打った事がある……。総合戦績も亮子さんが上なので、亮子さんの打席になると中田さんに投げたあのストレートを投げてくる筈……!)

 

朱里さんの本気が見られる試合になると良いのですが……。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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