最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 清本和奈の洛山生活80

ワンアウト二塁。朱里ちゃんに撹乱させられたものの、まだ大豪月さんの球を攻略された訳じゃない……。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

(速い……。朱里も遥もこんな速い球を打っていたのね)

 

現に大豪月さんのストレートに着いて来れていない。だから心配はないんだけど……。

 

(朱里ちゃんが色々な人に色々な事を言ってる可能性がかなり高いからなぁ……)

 

今打席に立っている藤田さん……?にも、きっと朱里ちゃんが解決策或いは解消策を伝えていると思う。

 

「これで三振だ!」

 

(どんなボールを相手が投げようともバットを振り抜く事を忘れない……それを朱里から教わったのだから!)

 

(例え長打力のない選手でもバットを振りさえすれば必ず何かが起こる……。これが1人の打者としての仕事なのだから!)

 

 

ガッ……!

 

 

『ファール!』

 

「当てた!?」

 

(な、なんとか着いていけたわ……。これも朱里のアドバイスと洛山戦に備えて速球打ちの練習をしたおかげね)

 

「良いぞ菫ーっ!」

 

「打てるよーっ!」

 

ツーナッシング。さっきまで打てる気配を感じなかったのに、急に当ててきた。まぐれ当たりだろうが、大豪月さんのストレートを当てた……というのが重要になる。

 

(仲間の声援で目の色が変わった……。激情タイプの打者は何を起こすか把握出来ないから厄介だね~。ここから先の全員が同じタイプの打者なら真っ直ぐだけだと厳しいかもですね~)

 

(それなら投げるか……。ストレートしか投げないという私の風潮を払拭させようではないか!)

 

(了解です~)

 

4球目。大豪月さんが投げたのは……。

 

(なっ!?)

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

(SFF……。大豪月さんが変化球を解禁する程のチームって事だよね?)

 

非道さんの話によると、敵チームで変化球を投げたのは白糸台を相手にした時以来みたい。なんでも認めた相手にしか変化球を投げないんだとか……。

 

(そんな変化球をこの場面で投げるという事は、藤田さんを、新越谷を認めた……って事なのかな?)

 

他にも朱里ちゃん、雷轟さん、武田さん……。大豪月さんが実力を認めている選手が私が知ってるだけでも3人いるんだよね。だから遅かれ早かれ変化球は解禁してたと思う。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

9番の武田さんも三振に抑え、ピンチを切り抜けた。ここから反撃に繋げていきたいね。

 

「皆おっつかれ~!守備に付く前にパパっとこれを食べちゃってよ!」

 

守備に付く前にいたみちゃんがはちみつレモンをもらった。私を含めた選手全員がありがたくそれをいただく。

 

「ありがとういたみちゃん」

 

「なんのなんの!これがマネージャーの仕事だからね!まぁ私も本当は選手として出たかったんだけど……」

 

「古賀ちゃんはあくまでも黒獅子重工の選手だからね~。規定違反になりかねないのだよ~」

 

私は詳しく知らないけど、高校野球にも色々と規定があるみたい。多分今ここにいないメアちゃんも同じなんだろうね……。

 

「体力を回復させたところで、残りのイニングも頑張っていくぞ!」

 

『押忍っ!!』

 

試合も終盤戦だし、なんとか逆転していきたいね……!

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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