最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 清本和奈の洛山生活90

4回表。白糸台は打者一巡して、1番から始まる。

 

「白糸台はここから本格的に早川の攻略に務めるだろう」

 

「朱里ちゃんなら大丈夫な気もしますけど……」

 

「確かに早川ちゃんは手数が多いけど、その考えは白糸台の打線を甘く見過ぎだね~」

 

 

カンッ!

 

 

初球打ち!?

 

「早川が投げた全力ストレートを亦野は始めて体感するが、それに対して難なく合わせるバットコントロールと動体視力を持ち合わせている。流石は白糸台の3年生だ」

 

『先頭打者の亦野選手、早川選手のストレートを初球から捉えてヒット。早川選手の連続三振記録と、ここまで培ってきたパーフェクトピッチングがここで途切れます!』

 

朱里ちゃんのパーフェクトが途切れた……。もしかしてここからつるべ打ちにされるの?

 

(朱里ちゃんが打ち込まれる姿なんて想像が出来ないよ……。リトル時代も、シニア時代も、朱里ちゃんから打つ打者なんて総合で数えて『あの人』しかわからないもん)

 

シニアまでと高校とでは大きな差があるってわからせられる一打だったね。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ボール!』

 

朱里ちゃん、動揺してるのかな……?

 

「ウエスト球で亦野の盗塁を釘指しているな。まぁ亦野は盗塁に積極的ではないが」

 

「早川ちゃん目線、プッシュバントやエンドランを警戒しているのかも知れませんね~」

 

確かにそれ等を防ぐ目的なら、多少ボール球が先行しても違和感がないね。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

「ウエスト球をちらつかせてからのフォークは上手いな。上手く渋谷を空振りさせた」

 

「やりますね~」

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

ウエスト気味のコースでギリギリのストライク……。あれは手が出ないよ……。

 

「一気に早川のペースになったな」

 

「ですね~。あとは打ち取って終わりでしょうね~」

 

(まぁ雷轟ちゃんの守備に穴があるから、もしかしたら……が起こるかも知れないけどね~)

 

 

ガッ……!

 

 

「打ち上げた!」

 

「力なくレフトに飛んでいったね~」

 

レフトへの浅いフライ……。。タッチアップも不可能だろうね。

 

 

ポロッ!

 

 

「あっ!?」

 

「えっ?」

 

えっ?お、落とした!?め、滅茶苦茶イージーなフライを落とした!?

 

「まるで洛山節だね~」

 

「ウム。スラッガー気質の打撃に、壊滅的な捕球力……。あれこそ洛山に相応しい選手の一端だ!」

 

そ、それはどうなんだろう?非道さんはこの大会が終わったら、守備方面を徹底的に鍛えるって言ってたけど……。

 

『早川選手、味方のエラーでピンチに陥りました!』

 

『これはついてないですね……』

 

「ノーアウト一塁・二塁でクリーンアップに回ったな」

 

「新井ちゃん的にはさっきのスリーランを帳消しに時代ところでしょうね~」

 

 

カンッ!

 

 

打球はレフトへの鋭いライナー。さっきのエラーで雷轟さんが穴だと見抜いて打ってるだろうね。

 

 

バシッ!

 

 

『アウト!』

 

「こ、今度はなんとかアウトを取りましたね」

 

「洛山野球部あるある~。鋭いライナーは捕れるけど、浅いフライは捕れない~」

 

「洛山打線が産んだ副産物なのかも知れんな!」

 

大豪月さんは豪快に笑って言ってるけど、全然笑い事じゃないんだよね……。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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