最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 清本和奈の洛山生活104

5回表。清澄の攻撃だけど……。

 

「新越谷はまた投手を代えてきたな。3番手は武田か……」

 

「藤原さんはどうやらショートリリーフのようで、4回表だけ投げていたようですね。武田さんとポジションが代わり、藤原さんはサードに戻っています」

 

3番手は武田さん。いよいよ新越谷の投手陣紹介も大詰めって感じがするよ。まずは先頭打者をチェンジUPで仕留めてたし。

 

「最後に投げたチェンジUPは前に映像で見た時よりも精度が上がっていましたね」

 

「ヨミもかなり強くなったのを感じるねー。また新越谷と戦ってみたくなっちゃったよ☆」

 

「それは私達も同じだよ……!」

 

「是非ともリベンジマッチで勝ちたいところだね~」

 

新越谷と次に戦うのは公式戦だと春になりそうだよね。きっとお互いに戦力が変わってそうかも。でも新越谷は3年生いないから、そこまで大きく変わらないのかな?

 

「我々3年生はもう戦う事がないと思うと少し寂しい気分にもなるな……」

 

「仕方ないさ。高校生は3年間……。運動部は夏が終われば引退というルールがあるんだからな」

 

「『ルールを守って楽しく野球!』だね!」

 

「それ、何か違わないか……?」

 

3年生は夏で終わって、リベンジの機会が失われちゃうんだよね。大豪月さんも似た気持ちを持っているのかな……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして5回裏。

 

『アウト!』

 

あっという間にツーアウト……。中々刀条さんの球に決定的な一打が出ないね。

 

『新越谷高校、選手の交代をお知らせします。川口息吹さんに代わりまして、ピンチヒッター大村さん』

 

「代打攻勢か……」

 

「これで新越谷の部員でこの試合にまだ出場してないのは朱里さんだけになりましたね」

 

朱里ちゃんの出番は恐らく最終盤……。きっと宮永さんの対戦も見られるよね。

 

「……なんかあの2人から並々ならぬ雰囲気を感じるんだけど?」

 

「それはそうですよ。刀条さんと大村さんは昨年の剣道の全中にて決勝戦で戦っているのですから」

 

「野球の試合なのに向かい合っているのは、どっちも剣道の全国大会で決勝戦を戦った選手……。なんとも不思議な縁だよね」

 

「確かに……。なんで野球をやってるんだろ?」

 

本来なら2人共剣道の全国大会の決勝戦で相見える筈なのに、なんで野球で相見えているんだろうね……?

 

「刀条さんの方は天王寺さんのスカウトでしょう。大村さんの方は……恐らく野球がしたかったからなのでは?」

 

「なんか急に適当になったね……」

 

「流石に個人の感情まではわかりません。半分くらいならコールドリーディングの要領で読み取れない事もないですが……」

 

み、瑞希ちゃんってコールドリーディング出来るんだ……。

 

「コールドリーディングって最早占い師じゃん……。瑞希にアタシの将来を占ってもらおっかな~?」

 

瑞希ちゃんが占い師……。存外向いているような気がするのは私だけなのかな?

 

「お断りします。法外の料金を請求しますよ?」

 

「……やっぱ止ーめた」

 

でも瑞希ちゃんなら将来を言い当てられそうだよね……。

 

「自分の未来は自分で切り開いてくださいね?」

 

「瑞希ちゃんの言う通りだよ」

 

「まぁそうだよね~。アタシなりに頑張ってみますか!」

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

「速い……!」

 

「これまでの刀条さんとは違いますね」

 

今まで投げた球よりも明らかに速い……。刀条さんにとっての大村さんは負ける訳にはいかない相手って事だね。

 

 

カンッ!

 

 

『ファール!』

 

「しかし大村も負けていないな」

 

「ここまで来ると、互いに意地のぶつかり合い……」

 

 

カキーン!!

 

 

「……文句なしの当たりだね」

 

「そうですね。大村さんの勝ちです」

 

『ほ、ホームランです!代打攻勢が上手くはまりました!大村選手の同点ホームラン!!』

 

『ホームランを打った大村選手はもちろんですが、最後のストレートを投げた刀条選手も良い守備ピッチングでした』

 

良い勝負だったけど、2人共中学時代は剣道の大会で全国決勝まで登り詰めた実力者なんだよね……。

 

「な、何て言うか剣道部出身同士とは思えない対決だったね……」

 

「刀条さんも投手として中々のレベルまで成長しています。流石、天王寺さんが育てた選手の1人ですね」

 

「その球を打った大村も打者として大きく成長しているな。データを見る限りだと雷轟と同じく守備方面に課題あり……と言ったところだな」

 

「大村は我が洛山に相応しい選手になりそうだな!」

 

た、確かに大村さんは洛山向けかも……。

 

「いや、大村さんは新越谷の選手だから……」

 

田辺さんによる正論が飛んできたけど、大豪月さんも本気で引き抜きをしようとは考えてないよね。

 

「まぁまぁ~。大村ちゃんじゃなくとも、9月頃には新たな戦力が入るじゃないですか~」

 

「……それもそうだな!」

 

(実際のところもう来てはいるんだけど、試合でのお披露目は秋になるから間違ってはいないよね~」

 

「なんだ?洛山は誰かスカウトしたのか?しかも来月に入部って……」

 

「それは相見えた時のお楽しみだ!」

 

「別に隠す程のものでもないですけどね~。それよりも今は試合に集中しましょうよ~」

 

確かに何れはわかる事だよね。まだ私は会った事がないけど、どんな選手なんだろ?2人いるって事しか情報がないけど……。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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