さっきの人が気掛かりではあるけど、今はこの若竹を振る事に集中しなくちゃ……!
ブンッ!ブンッ!ブンッ!
「す、凄……。和奈2人分以上の大きさの若竹を軽々と素振りしてる……」
「こ、こんなに重いのに……」
「この若竹の、葉っぱを、全部落として、完遂なんだって……!」
ブンッ!ブンッ!ブンッ!
「そんな和奈は若竹を振りながら私達に対応してくれてるし……。それにしても本当に重いわねこれ」
「これを振るだけでも、かなりのパワーが身に付きそう……!」
ブンッ!ブンッ!ブンッ!
リンゼちゃんも若竹を振り始めた。若干拙くはあるけど、初見の私よりも振れてるよ。
「……私もやるしかないわね。和奈やリンゼには負けられないわ!」
ブンッ!ブンッ!ブンッ!
そんな私達に触発されて、エルゼちゃんも若竹を振る……。海の潮騒を聞きながら、大きな若竹で素振りする。これが私達の修練だよ。
「す、少し休憩にしよう?」
私の一声で2人は倒れ込んだ。す、凄い脱力感だね……。
「そ、そう、ですね……」
「っ!はぁ……。こんなのを振り続けた和奈は流石ね。あの洛山で4番なだけあるわ」
「そ、そうかな……?」
「だって進捗具合が全然違うもの。まぁ私とリンゼは今日が初めてではあるんだけど……」
ちなみに今の若竹の葉っぱの状況は私が半分ちょっと、エルゼちゃんが3分の1弱、リンゼちゃんが4分の1くらいになってるよ。
「……和奈って、どうやってそこまでのパワーを身に付けたの?」
「わ、私も、和奈さんのパワーに、興味あります……!」
ふとエルゼちゃんがそんな質問をしてきた。別段隠すような内容でもないし、普通に答えようかな……。
「え、えっと……。そんなに深いものでもないんだけどね?リトル時代の先輩に私にとっての効率良い筋トレと素振りを毎日実践してるんだ」
「急に激的に変わる訳じゃないのね……。でもそうね。一朝一夕で身に付くんじゃなくて、毎日の積み重ねが今の和奈を生成してるのね」
「素敵な話ですね」
どうやら2人は感慨深く聞いてくれてるみたい。毎日の積み重ねっていう単純明快な解答なんだけど、納得してくれたのかなぁ?
(しあわせ草は関係なさそうね……。日常的な食事に混入されてる可能性はあるけど、和奈の反応からして、自覚しての服用じゃないみたい)
(アメリカでは小中学生ですら、使う人はいたからね……)
……と思ったら、なんか難しい顔してる。やっぱり私がスラッガーなのって、不可解なのかなぁ?
ブンッ!ブンッ!ブンッ!
それからも私達は最終日まで若竹を振る事になった……。
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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