最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 清本和奈の洛山生活130

6回裏。はづきちゃんはここまでパーフェクトで踏ん張っていたんだけど……。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ボール!フォアボール!!』

 

遂に、9番打者を歩かせてしまう……。

 

「均衡が……!」

 

「遂に破れたね……!」

 

「はづきさんからガス欠の片鱗が見えてきましたね。更に美園学院の次の打者は三森朝海さん……。向こうからしたらチャンスですね」

 

「大丈夫かなぁ……」

 

はづきちゃんが心配だけど、今の私達は応援くらいしか出来ないしね……。

 

ツーアウト一塁。

 

「……って嘘でしょ!?」

 

「捕手が……立ち上がったね……」

 

「成程……。3姉妹の機動力を塞ぎにきましたね」

 

三森3姉妹自慢の機動力は前にランナーがいると発揮しにくいっていうのはあると思うけど、かなり大胆な采配だよね……。

 

「確かにあれなら3姉妹は迂闊には動けないけど……」

 

「ハイリスクハイリターン……。まさにギャンブルとも言える行動ですね」

 

それから1番の朝海ちゃん、2番の夕香ちゃんも歩かせて、ツーアウト満塁。

 

「満塁まで塁を埋めてカウント中で3姉妹が盗塁しないように仕掛けましたか……」

 

「妥当ではあるんだけど、この状況だと外野まで飛んだら一気に3点取られちゃうね~」

 

「だからはづきちゃんにとってはここが正念場って事に……」

 

「逆にここを凌げたら流れは一気に梁幽館側に傾く……」

 

「これは恐らく初球の入り方次第で勝負が決まりますね」

 

「そうだね。今の橘と夜子さんはかつての友沢と雷轟と似た雰囲気を感じるよ」

 

「私もあんな感じだったんだね~」

 

はづきちゃんが投球動作に入る。はづきちゃんが投げたのは……。

 

「スクリューじゃ……ない!?」

 

「はづきさんが投げたのはストレート……。しかもあのストレートは……」

 

「朱里ちゃんが得意としている……」

 

(ストレートに見せた、変化球……)

 

はづきちゃんが朱里ちゃんをリスペクトしてるのは知ってるけど、朱里ちゃんのストレートに見せた変化球は投げるのがかなり難しいって聞くよ……?

 

 

カキーン!!

 

 

「打った!?」

 

「しかもタイミングバッチリだよ!」

 

夜子ちゃんはまるでそれを読んでいたかのように完璧に打った。朱里ちゃんを研究してたって事なのかな?執念深そうだし……。

 

「かつて三森姉妹は朱里さんのストレート(に見せた変化球)に手も足も出ませんでしたが、高校生になって死に物狂いで練習したのでしょう。球の軌道を完璧に読んでいます」

 

「それも凄いけどさ、アタシがビックリしたのは夜子がホームラン級の当たりを打った事だよ」

 

「そうだね……。姉妹の中では非力だった印象があったよ」

 

「でも3番を打ってるよ?だったらそれなりのパワーがあるんじゃ……」

 

遥ちゃんが夜子ちゃんのパワーに疑問を持ってるけど、今は関係ないんじゃ……?

 

 

バシッ!

 

 

『アウト!』

 

レフトが打球を捕ってアウト。価千金のプレーだよ!

 

「嘘っ!?捕ったよ!」

 

「ファインプレーだ!!」

 

いずみちゃんと遥ちゃんが抱き合ってる。私も興奮する気持ちはわかるんだよね……。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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