最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 清本和奈の洛山生活137

ノーアウト一塁・三塁。梁幽館にとってはかなりチャンスな場面なんだけど……。

 

「し、静華って確かバントしてたよね……?」

 

「そ、そうだね……」

 

「結果的にエンドランになってますね」

 

「可笑しくない!?いくら静華の足が速いからってさぁ……」

 

「ちょっと非常識だよね……」

 

(私からすれば和奈さんも非常識の塊のような気もしますが……)

 

静華ちゃんの足が速くとも、はづきちゃんの走塁までもが速く見えるなんて……。

 

「静華さんの足の速さもそうですが、今回に関しては静華さんの走力を利用したはづきさんを褒めるべきでしょう」

 

「はづきを?」

 

「元々チームメイトだったから静華さんの走力を把握出来ていて、相手の送球に合わせて二塁を蹴って三塁に向かう……。これはうちの日葵さんがよくやる戦術ですね。彼女の場合はその前に盗塁を挟みますが……」

 

確かに今の白糸台では佐倉姉妹がチャンスの起点になってる気がする。もしかしたらはづきちゃんと静華ちゃんもそれを類似させて……?

 

「そういえば白糸台も1番が出塁したら2番が確実に繋ぐ戦術をやってるね」

 

「それは彼女達が姉妹だからこそ出来る信頼のプレー……。つまりはづきさんは静華さんを信頼しているからこそ出来る走塁を成し遂げたはづきさんの方が個人的には脅威に感じます。言っておきますが、今のはづきさんはいずみさんを凌駕する勢いです」

 

はづきちゃんの野手としてのセンスはもういずみちゃんを越えていても可笑しくない……っていうのが瑞希ちゃんの見解みたい。

 

(遥ちゃんもはづきちゃんも……。私達の想像を大きく越える成長をしてる。瑞希ちゃんから見たら、そんな2人の成長を警戒してるんだ……!)

 

「アタシだってはづきに負けるつもりはない……。けど今回の試合は色々と参考にさせてもらうよ。はづきの打撃や走塁をね♪」

 

私も……。私だって負けないもん!

 

『アウト!』

 

3番はピッチャーライナー。流石の静華ちゃんでも、ライナーからのタッチアップは厳しいと思う。

 

「おっ、友理さんだ。試合に出るの久し振りじゃない?」

 

「私の知る限りではシニア以来ですね。川越シニアにも顔を出しには行っていますが、その時も六道さんと分析等をしていましたから」

 

「友理さん……また試合に出られるんだ……!」

 

私にとってはシニアで1番憧れてた先輩。それが友理さんなんだよね。梁幽館に入って選手じゃなくなった事には驚いたけど、今はこうして復帰してる……。それがとっても嬉しいんだ!

 

「和奈が嬉しそうな顔をしてるね」

 

「無理もありません。和奈さんとはづきさんは友理さんに懐いていましたからね。特にバッティングスタイルが類似している和奈さんからしたら尊敬の対象です」

 

「頑張ってほしいな……」

 

はづきちゃんや静華ちゃん以上に、友理さんには頑張ってほしい……。

 

「ありゃ。和奈ってば友理さんの打席を食い入るように見てるよ」

 

「いずみさん、私達もこの打席をよく見ておきましょう」

 

「そうだね☆」

 

私の知らない友理さんの初打席……!見逃せないよね。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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