最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 清本和奈の洛山生活168

2回裏。この回は私の打順からなんだけど……。

 

『ボール!フォアボール!!』

 

(歩かされちゃったよ……)

 

「やっぱ和奈は歩かされるよね~」

 

「敬遠球を打つ芸当もタイミングを誤れば、凡打に繋がりますからね。迂闊に打ちにはいけないでしょう」

 

瑞希ちゃんの言うように敬遠球は遅いとはいえ、タイミングを誤ると凡退しちゃう……。それならまだ塁に出ておいた方がダメージは少ないよね……?

 

 

カンッ!

 

 

5番の剣さんが鋭いゴロを打つ。本来なら一二塁間を抜けるヒットになると思うんだけど……。

 

 

バシッ!

 

 

「ライトがあんなに前に……」

 

超前進しているライトが打球を捕ってセカンドへと軽いトス。そこからセカンドがファーストへと送球して、ファーストもアウト。併殺になっちゃった……。

 

「ああっ!?ゲッツー取られちゃったよ!」

 

「これがあるから、オーストラリア代表の野球は手強いんだよね。あの前進守備を抜ける当たりを打ったとしても、外野の3人は中でも足がかなり速い……。少なくともフライならあっという間に追い付かれるよ」

 

超守備型野球……。オーストラリア代表の真髄とも言える守備範囲の広さと打撃でも利用出来る足の速さを売りにしてここまで上がってきたんだもんね。

 

(そしてそれは美雨も同じ……。アタシと一緒に頑張ってきたのもあるし、オーストラリアのシニアにいた時もきっと並々ならぬ努力をしてきたんだろうな~)

 

「……アタシも負けてられないなぁ」

 

「いずみちゃん……?」

 

「何でもない☆」

 

いずみちゃんとオーストラリア代表の1番打者の王さんは同じ藤和のチームメイトだけど、この世界大会では敵同士で、お互いに1番打者……。きっといずみちゃんにとっても、王さんにとっても、互いに互いを意識してるんだろうなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして試合は4回表。ヒットはまだ王さんの打った1本だけなんだけど、ここで事件が起きる……。

 

 

カンッ!

 

 

「任せろ!」

 

そしてこの回は王さんの打順から。セカンド正面のゴロで打ち取った当たりだったんだけど……。

 

 

スカッ!

 

 

ここでセカンドの雷さんがトンネル。多分歩美ちゃんだったら、捕ってただろうなぁ……。

 

「えっ……?」

 

「こ、これって不味いんじゃ……?」

 

「し、しまった!?」

 

「…………!」

 

雷さんのトンネルを見て、王さんは一塁を回る。ランニングホームランになっちゃうよ……。

 

「あ~あ。遂にやっちゃいましたねぇ……」

 

「まぁいつかやるとは思ってたけどね。どうせならうちとの対戦でやってくれたら良かったのに……」

 

綾瀬さんと一色さんが何か言ってるけど、それどころじゃないよ!

 

「ライトーっ!!」

 

「くっ……!」

 

ライトの剣さんが打球に追い付く頃には、王さんは既に三塁へと到達。本当に不味い……!

 

「三塁蹴ったよ!」

 

「バックホーム!!」

 

剣さんの矢のような送球がキャッチャーミットに突き刺さる。

 

 

ズザザッ!!

 

 

『……セーフ!セーフ!』

 

際どい判定だったみたいだけど、セーフか……。先制点は取られちゃったけど、まだまだ試合はこれからだよ!

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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