最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 二宮瑞希の白糸台生活 夏大会編 1年目 35

新越谷はこの5回表で最大のチャンスが訪れました。

 

「ノーアウト二塁・三塁……。ヒット1本で逆転出来るんじゃない?」

 

「それだけではありませんよ。見てください」

 

『ボール!フォアボール!!』

 

「け、敬遠!?」

 

「一塁が空いているからか……。三森達は守備範囲がかなり広いし、三重殺狙いと見て良いな」

 

神童さんの推察は正しく、センターラインの3人が大きく前進してきました。

 

「うわえっぐ……。あんなの内野に飛ばしたらトリプルプレーになるんじゃないの?」

 

「セカンドとショートが実質的にファーストとサードも守ってるようなものだから、本来のファーストとサードは少し外野寄りに守れるね……」

 

その辺りも考えられたシフトという事でしょう。こうなると突破口は……。

 

「フン!あのような小賢しいシフト等ホームランを打てば解決するぞ!」

 

「まぁそれが簡単に出来ないから新越谷の川崎ちゃんは苦労してるんでしょうね~」

 

まぁ大豪月さんの発言は間違っていないのですが、非道さんの言うようにホームランを打てる確率が低めだからこそ、あの3姉妹はシフトを敷いてきたのでしょう。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

川崎さんはスクイズを試みるも空振り。すると……。

 

「えっ?嘘!?」

 

「ま、まだ前に出て来るの!?」

 

セカンドとショートがかなり前進。打者との距離は3メートルありません。

 

「あれ打撃妨害になるんじゃないのか……?」

 

「審判も戸惑っていますが、続行されているという事は特に問題ない……という事でしょう」

 

あの姉妹だからこそ出来る事……。あの姉妹でなければ、神童さんの言うように打撃妨害になるのは間違いないですね。

 

 

コンッ!

 

 

「プッシュバント!?」

 

「内野の頭を越えた!」

 

強引に当てに来た形が偶然にもプッシュバントに繋がったようですね。過剰前進した二遊間を越えました。

 

「だがセンターのカバーも早いな。予めこうなる事は予測していた……という訳か」

 

やはり夜子さんも3姉妹の1人だけにあのシフトの穴をよく理解していますね。しかし……。

 

 

カツーン!

 

 

「あちゃー。これは同情しちゃうね……」

 

「一応センターの送球ミス……で良いんだよな?」

 

「彼女も必死だったのでしょうね」

 

その結果が新越谷に逆転を許してしまうのですから、何があるかわからないものです。

 

「それにしても予想外の展開だったね……」

 

「三森3姉妹がバントを警戒して前に出過ぎた事と、川崎さんが慣れていないであろうプッシュバントに対応しきれなかった事……。これ等が上手く守備のリズムを崩しましたね」

 

「でも2点目のやつは完全にアクシデントじゃん。これはちょっと美園学院の投手が可哀想かもね~」

 

「私達ならバント等という姑息な真似は絶対にさせないがな!」

 

「だ、大豪月さん……。バントは立派な野球の戦術ですよ」

 

「諦めなよ清本ちゃん~。大豪月さんの……というか今の洛山の野球は今大豪月さんが言った野球が基本なんだからね~」

 

「うひゃー、洛山相手に小技とか仕掛けたら怒鳴られそう……」

 

いずみさんは小技を重視するタイプので打者ですので、洛山とは相性が悪そうですね。

 

「まぁ大豪月がいる限りはそうなりそうだな……。小技は日本野球の代名詞でもあるんだぞ?」

 

「野球はホームランか三振だ!!」

 

「……最早この人は末期かも知れませんね」

 

草野球のチームにマックスパワーズという名称のチームと、男ホームランズという名称のチームがありますが、その人達と今の洛山高校はプレースタイルが同じなのかも知れませんね。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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