最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 清本和奈の洛山生活195

6回表。ワンアウトランナーなしで私の打席が回ってきた。と、とにかく行かなくちゃ!

 

「じゃ、じゃあ行ってくるね!」

 

「頼んだよ和奈~?日本代表が勝つには和奈の一発に掛かってると言っても過言じゃないからね☆」

 

「い、いずみちゃん、プレッシャーをかけないで……」

 

これから打席なのに、お腹痛くなっちゃうよ……。

 

「1点リードしているとは言え、このままだと朱里さんがキツくなるのもまた事実です。和奈さんのホームランで朱里さんを楽にさせてあげてください」

 

「み、瑞希ちゃんまで……」

 

瑞希ちゃんまでプレッシャーかけてくるよ。お腹がグルグル鳴っちゃうよ……。

 

「まぁリラックスだよ清本」

 

「そ、そうだよね……」

 

その点朱里ちゃんは流石だよね。日本代表のキャプテンは伊達じゃないよ!

 

(だ、大丈夫だよね?打てるよね?打てなきゃ私がキツくなるかも知れないよ……?)

 

(あ、あれ?な、なんか朱里ちゃんからもプレッシャーを感じるんだけど……?)

 

実は朱里ちゃんも余裕がないのかな……?

 

(でもなんだか落ち着いてきた……。ありがとう朱里ちゃん!)

 

例え建前だったとしても、その励ましが私に勇気をくれる……。今度こそウィラードさんを打つよ!

 

「……風が吹いてきたな」

 

「これまでの試合では余り気にした事はありませんでしたが、もしかしたらこの試合に関しては展開に影響するかも知れませんね」

 

吹き抜ける風の中……。私とウィラードさんの3度目の勝負が始まるよ。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

ライズボール……。空振りしちゃったけど、不思議と神経は冴え渡ってるよ。

 

 

カキーン!!

 

 

『ファール!』

 

な、なんとか打てたけど、凄い球だなぁ……。でも負ける訳にはいかないよ!

 

(ここはスライダーで三振を取りに行くぞ)

 

(…………)

 

(どうした?)

 

(……ストレートよ)

 

(なに……?)

 

(今の私が更に上の次元に行く為にはここでストレートを投げるべきなのよ)

 

(正気か……?まぁウィラに任せるが)

 

(ありがとう。パト……!)

 

3球目……。配球的にはスライダーで三振を取りに行くのかな?

 

(行くわよ清本さん。私はこの1球に力を込める。打てるものなら……打ってみなさい!)

 

投げられたのはライズボール。

 

(これは1球目と同じ……?いや、これはそれ以上の球だ……。でも打ってみせる……!)

 

 

カキーン!!

 

 

(っ!?手が痺れる。まさかこんなに重いなんて……!)

 

打球は大きいけど、段々と失速していってる……。こ、これは不味いよ!

 

「お願い!入って!」

 

 

バシィッ!

 

 

『ア、アウト!』

 

「ふぅ……」

 

「そんな……!」

 

3打席連続で抑えられたよ……。練習試合の時とは逆の結果になっちゃった……。

 

「……まだ試合は終わってないよ。切り替えよう」

 

「うん……。そうだよね……!」

 

まだ日本代表はリードしてるんだ……。世界一になるまで気を抜けない!打てなかったけど、守備で頑張るよ!

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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