最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 清本和奈の洛山生活199

ノーアウト一塁。打席に入るのは朱里ちゃんだよ。

 

(村雨の走力を信じて打つのも悪くない……けど、私は私のバットで点を取りに行く……!)

 

朱里ちゃんはなんだかいつもより熱いというか、前のめりになってる……。

 

「朱里ってばやけに張り切ってるよね~。まぁ頼もしいんだけどさ」

 

「う、うん。並々ならぬ迫力を感じるよね……」

 

いつも冷静な朱里ちゃんからは考えられない。どこか焦燥感も感じられるような……?

 

「……朱里さんは恐らく責任を感じているんですよ」

 

「責任?」

 

「アメリカ代表を相手に2点で済んでいるのは価千金ですが、その2点は朱里さんが与えたもの……。何としても自分のバットで打点に貢献したいのでしょう」

 

確かにアメリカ代表が取った2点は朱里ちゃんからによるものだけど、どちらも朱里ちゃんを責めるなんて出来ないよ……。

 

「確かに朱里は前の打席でウィラードさんを打っていたし、期待は出来るかもね☆」

 

「それに加えて静華の走力があれば、短打で点が入るって算段か……」

 

いずみちゃんと亮子ちゃんの言うプランが1番現実的かも知れない。でも問題はどうやってウィラードさんを打つのかって話……。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

「アンダーの球速じゃないでしょこれ……」

 

「なんかリトル時代の朱里ちゃんを彷彿とさせるよね……」

 

「まぁリトル時代の朱里さんとは比ぶべくもありませんが……」

 

確かにウィラードさんの投げる球はアンダースローの平均球速を大きく上回るし、タイミングも合わせ難いよね……。

 

 

ズバンッ!

 

 

 

 

 

『ストライク!』

 

 

 

「今投げたスライダーもかなり速いよね。ストレートと見分けるのも一苦労だよ……」

 

 

カンッ!

 

 

『ファール!』

 

「おっ?朱里が当てたよ!?」

 

「うん。タイミングも合ってた……!」

 

しかも今の打ち方は……!

 

(流石早川さん……。疲れているにも関わらず、カット出来そうな球はカットしておこうって算段なのね)

 

(な、なんとかカットは出来た。出来たけど……)

 

本当に朱里ちゃんがウィラードさんを……?

 

(行くわよ早川さん!)

 

(ウィラードさんの投げる球を……フルスイング!)

 

次の1球。朱里ちゃんは……。

 

カキーン!!

 

 

ウィラードさんの球を完璧に捉えた。そして……。

 

「打った!?」

 

「センター方向に伸びてくよ!」

 

 

ガンッ!

 

 

打球は電光掲示板に直撃した。

 

「勝ち越した……よね?」

 

「はい。朱里さんによるツーランホームランです」

 

瑞希ちゃんの一言の後、皆が抱き合う。2点リードだよ!

 

「ナイバッチでござる!」

 

「うん……。なんとか打てたよ」

 

 

パンッ!

 

 

朱里ちゃんと静華ちゃんがハイタッチ。

 

(静華ちゃんはこの展開を予測してたのかなぁ?そうでもなかったら、静華ちゃんは盗塁を試みてたと思うし……)

 

でもこれで世界一に王手だよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

7回裏。朱里ちゃんは下位打線を三者三振に。そして……。

 

『ゲームセット!!』

 

世界大会が幕を閉じる試合終了のコールが響いた……。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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