最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 清本和奈の洛山生活201

(世界大会が終わった……)

 

アメリカで2週間程……。試合に練習に色々経験は得れたと思う。思うんだけど……。

 

(朱里ちゃんやいずみちゃんに比べると、あんまり活躍出来なかったんだよね……。日本代表の4番としてちゃんと仕事が出来てたのかな……?)

 

洛山に戻った今もそう思っている。もうすぐ新入部員が入ってくるのに、これじゃあ駄目だよね。

 

「どうしたの和奈?」

 

「なんだか、ボーっとしてるみたいですが……」

 

世界大会を振り返っていると、エルゼちゃんとリンゼちゃんが話し掛けてくる。私を心配してくれてるのかな……?

 

「ちょっとね……。世界大会を振り返ってたの。朱里ちゃんは上杉さん以外の打者を抑え続けてたし、いずみちゃんはほしい時に1本打ってくれたり、守備でも貢献してたし……」

 

「あー。確かに早川さんのピッチングは凄かったわね。ユイ凄く意識してたし……」

 

「金原さんの打撃と守備も、全選手の中でもトップクラスの活躍してましたね」

 

そういえばいずみちゃんは大会MVPに選ばれてた。アメリカ代表との試合だけを見るなら間違いなく朱里ちゃんだけど、大会全体を見て1番活躍が多かったのはいずみちゃんだしね。

 

「……でも2人に負けないくらいに和奈も活躍してたわよ?」

 

「そう……かな?」

 

私自身を振り返っても歩かされるか、ウィラードさんに打ち取られた記憶しか浮かばない……。これって結構深刻な問題なのかな?

 

「和奈さんは活躍してましたよ。まずは台湾代表との試合ですが、敬遠球をホームランに持ってく打撃は、本当に凄いと思いました」

 

「そうね……。態勢も崩れてたのに、あれだけの飛距離を飛ばせる打者なんていないわよ。真深だって出来ないだろうし……」

 

「あの時はとにかく打たなきゃって思ってたんだ……。それにシニア時代は敬遠も多かったから、どうにかして対策しなきゃって思って出来た強引な打ち方だったしね……」

 

今思うとよく出来たなって思う。どんなに強引で格好悪くても、何がなんでもホームランを打とうという泥臭さが私には足りなかったのかも……?

 

「……ってか和奈のリトルシニア時代の通算成績見たけど、本塁打数200越えはエグ過ぎるわよ!」

 

「リトル時代のある時期から打つようになったんだよね。私に今の道を示してくれた人のお陰で……」

 

(そういえば嶋田先輩、今頃どうしているのかな……?)

 

嶋田飛鳥さん。私にスラッガー適性があると見抜いてくれた人……。最後に会ったのはシニアの時……横浜シニアに所属してたんだよね。今も神奈川にいるのかなぁ……?

 

「お~?3人共ここにいたんだね~」

 

「非道さん……」

 

「明日に向けての準備は順調かな~?」

 

「は、はい。なんとか……」

 

「それは良かったよ~。明日から入ってくる新入部員達のお手本になれるように頑張ってね~」

 

『はいっ!!』

 

(そっか……。明日から私達は2年生になるんだね……!)

 

一までも過去を引き摺ってはいられないや。後輩の見本になれるように、今日も頑張らなきゃ!

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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